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住宅&住宅設備トレンドウォッチ

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知っておきたい、インテリアデザイントレンド2018-2019

2018.3.16

インテリアデザインのトレンドを牽引する2つの見本市が1月下旬にパリで開かれました。ひとつは創設24年目を迎えたインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」、もうひとつはパリ市内の各ショールームや特設会場でインテリアテキスタイルブランドが新作を披露する今年で9回目の「パリ・デコ・オフ」です。
世界の不穏な世相を覆すような自然観溢れる作風や心癒される丁寧な手仕事など力作を披露しました。このコラムでは、インテリアデザインの構成要素である「色彩」「素材」「模様」「技術」「インテリアポイント」別に、それぞれのトレンド傾向をレポートします。

色彩:海からのグリーンカラー

2018年から2019年にかけて大切な提案色はグリーン系のカラーと言えます。
ファッションからライフスタイルの世界に哲学を広げるイタリアのファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏が一押しするイタリアを代表するインテリアテキスタイルメーカー、RUBELLI(ルベリー)。同社のCEO、ニコロ・ルベリ氏に2018-2019の提案色を伺うと「エレガントでモダンなグリーン」と即答してくれました。その他のトップブランドのキーマンらに伺うと、ペールアクア(淡い青みの緑)、ライトジェードグリーン(ヒスイのような明るい青みの緑)、アイスグリーン(澄んだ海の淡い青緑)、ターコイズ(トルコ石のような明るい青緑)などのグリーンがキーカラーのようです(写真1)。
Paris Deco Off から RUBELLIルベリー(伊)
写真1. リビングルームには落ち着いた雰囲気が漂うアクアグリーンを基調にしたコーディネートがトレンドカラー。
Paris Deco Off から RUBELLIルベリー(伊)

素材:マーブルの優しく滑らかな触感が安らぎ

マーブル(大理石)は加工技術の進化によって薄い仕上げが可能になり、センターテーブルからテーブルウェア、キャンドルホルダー(写真2)などのインテリアアクセサリーまで、アイテムが拡がっています。
特にグリーン系のマーブルは今年の注目素材です(写真3)。

Maison & ObjetからOOUMMオム(仏)
写真2.ホワイトやホワイトが混ざったチャコールグレーのマーブル製キャンドルホルダーは繊細な加工が特徴的。
Maison & ObjetからOOUMMオム(仏)
Maison & ObjetからLIGNE ROSETリーン・ロゼ(仏)
写真3.グリーンのマーブル製のセンターテーブルは、リビングルームに欠かせないトレンドアイテム。
Maison & ObjetからLIGNE ROSETリーン・ロゼ(仏)

模様:小鳥・鶴 日本の文化紋様

インテリアテキスタイル界のトレンドセッター/クリスチャン・フィッシュバッハ(スイス)の今回のテーマは「日本」。同社のブランドディレクター/カミラ・フィッシュバッハさんは日本に5年在住していたことがある親日家で、主力の新作「KOTORI(ことり)」は日本を象徴する鶴、そしてシジュウカラやヒヨドリ、公園の池の浮かぶ蓮の花や松の木、草花をイメージして表現しました(写真4)。
着物や襖絵など日本の伝統文化のアーカイブを参考にしてアイデアスケッチを重ねたといいます。極彩色の精巧なプリントはデジタルプリントによるもので素材は綿100%、高さ315cm、リピートは120cm。澄み渡る空を思わせる白地を多く取ったおおらかな模様が印象的です。カミラさんは「日本の花鳥風月や俳句に感化され、西洋的な解釈で優美な日本を作品に仕上げた」といいます。今回初披露した壁紙も「HAIKU(俳句)」と名付け、親日家ぶりが伺えます。やはり今回のメインテーマは日本なのか? 何故か、多くのブランドから鶴が登場しています。
Paris Deco Off から CHRISTIAN FISCHBACHERクリスチャン・フィッシュバッハ(スイス)
写真4. 鶴やシジュウカラ、ヒヨドリ、池に浮かぶ蓮の花など日本の風景を思わせる模様が話題を呼んだ。
Paris Deco Off から CHRISTIAN FISCHBACHERクリスチャン・フィッシュバッハ(スイス)

技術:ウール

ソフトな肌触りが心地よい、ベビーアルパカ100%を使ったカーテンを発表したクリスチャン・フィッシュバッハ。カミラさんいわく、「世界がハッピーではない時代だからこそ、穏やかなものが求められる」。ドイツのファブリックブランド/サコは麻の糸にウールが絡まっているようなフェミニンなソフトカラーを施したカーテンを、フランスのファブリックブランド/ピエール・フレイは見ているだけで暖かそうなボーダー柄のモヘアカーテンを披露した。ドイツのおばあちゃんが編んでいたクロスステッチ(写真5)やかぎ針編みをモダンにアレンジした温もり感がたっぷりの新作。カーテンはもちろんのこと、ブランケットやソファカバーにも最適です。
Paris Deco Off からSAHCOサコ(独)
写真5. 昔懐かしい手編みのクロスステッチが大胆なボーダー柄のモダンなカーテンに変身。
Paris Deco Off からSAHCOサコ(独)

押さえるべきインテリアポイント

インテリアトレンドを知ることで、お客様への提案に深みが増します。五感の中で一番視覚に訴える色彩、キーカーラーのグリーンを把握し、優雅さを表現する鳥の模様と、インテリアのアクセントとしてマーブル素材の小物を今年のトレンドとして、活用してみてください。

監修:リビングデザインセンターOZONE
テキスト:ホームファッションラボ 堀和子

製品のご案内

PERSIENNE OPALE

メーカー名
株式会社トミタ
ブランド名(国名)
TASSINARI & CHATEL (タシナリ エ シャテル)
URL
http://www.tominet.co.jp/world-fabrics/lelievre/index.html
品名・品番
FHL-1697-01
素材
シルク100%
サイズ
130cm巾 縦リピート 75cm
価格(税抜)
87,700円/m

タシナリ&シャテル社は3世紀以上にわたってヨーロッパ中の王室に愛用されてきました。時代ごとに求められる斬新なデザインを加え、優美さと洗練された美しさはその歴史に裏打ちされています。
今年、新たに加わった“PERSIENNE”は微妙なパステルトーンの色合いに17世紀後半のレースのデザインをあわせたランパス織りのファブリックです。17世紀当時に立ち返り、ヨーロッパで洗練され、広まったレースの柄から、今回はフルーツや花のモチーフが並び、それをブドウの葉などの細かなエレメントが彩っています。
既存のデザインをもとに現代にマッチするよう、今までになかったパステルの色合いを取り入れ、シルクの光沢と合わさって優美な空間を演出します。

オズボーン&リトルが送るトレンドカラー

メーカー名
マナトレーディング株式会社
ブランド名(国名)
OSBORNE & LITTLE(イギリス)
URL
http://www.manas.co.jp
品名・品番
(左写真)
ソファSPIAGGIA F7175-03
壁紙 PORTOVENERE W7213-01 / MANAROLA STRIPE W7214-01
その他オットマン・チェア張地、クッション OSBORNE & LITTLE 2018SSコレクションより
(右写真)
オットマン CANALASSO F7184-01
クッション VELATURA F7183-01
素材
(左写真)
ソファ レーヨン34%、綿33%、麻17%、ポリエステル16%
壁紙 不織 / 不織
(右写真)
オットマン レーヨン52%、綿48%
クッション レーション77%、綿12%、ポリエステル11%
サイズ
(左写真)
ソファ W147cm、縦リピート -cm
壁紙 W68.5cm x 10m、縦リピート76cm(ステップ柄) / W52cm x 10m
(右写真)
オットマン W138cm
クッション W137cm、縦リピート33cm
価格(税抜)
(左写真)
ソファ 20,400円/m
壁紙 26,300円/本 / 20,100円/本
(右写真)
オットマン 36,500円
クッション 39,400円

今年創設50周年を迎えたオズボーン&リトル。記念すべきこの節目に発売される2018SSコレクションは、イタリアからインスピレーションを受けたもの。日の出から夜明けまで、一日の移り変わりを絶妙な色で表現しています。2018年のカラー・トレンドにおいて鍵と考えているのが、この涼し気な色と温かみのある色の組み合わせ。柔らかなパステル調の色彩が、その地で起こった出来事をドラマチックに演出してくれるかのようです。
ニュートラルカラーにおいては引き続きグレーが鍵に。ベージュからリネンへ、リネンからグレーへ、と移り変わってきたニュートラルカラーですが、グレーのバリエーションは無数。さまざまなグレーにアクセントカラーを散りばめた新作ベルベットも美しく仕上がっています。