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都市生活レポートのご紹介 プライベートはウチ余暇を楽しむ

2018.5.18

東京ガス都市生活研究所が1990年から3年ごとに行っている「生活定点観測調査」から生活者の意識・行動の変化の兆しを捉えたところ、余暇の意識や過ごし方の変化が見られました。生活者が望むこれからのライフスタイルを予測します。

1仕事より、余暇を楽しむ生活へ

今の生活で、生活の力点を仕事においているか余暇においているかを聞いたところ、2011年以降、余暇に力点をおく人が増加し、2017年には過半数を占めています(図1)。
仕事については、自己実現に重きをおいている人は減少しており、仕事に対する意識が変化しているようです(図2)。

図1.<生活の力点>
A 仕事においている/B 余暇においている
図1.<生活の力点>A仕事においている/B余暇においている
図2.<仕事に対する意識>
仕事は給料のためというより、自己実現に重きをおいている
図2.<仕事に対する意識>仕事は給料のためというより、自己実現に重きをおいている

2余暇の過ごし方は、ウチ余暇派が多い

余暇といえばレジャーや旅行が思い浮かびますが、自然の中でレジャーを楽しむ人は減少しています(図3)。
余暇時間を、どこで誰と過ごすことが多いか聞いたところ、平日は家でひとり、休日は家で家族と過ごす人が最も多く、平日休日ともに、家で過ごす人が多数派であることがわかりました(図4)。
家で過ごすウチ余暇派が多いことは、いずれの年代でも同様でした。

図3.キャンプや森林浴など自然の中でレジャーを楽しむこと
図3.キャンプや森林浴など自然の中でレジャーを楽しむこと
図4.自由に使える時間をどこで誰と過ごすことが多いか(複数回答)
図4.自由に使える時間をどこで誰と過ごすことが多いか(複数回答)

3共働き子育て層の求めるウチ余暇とは

余暇時間はライフステージや家族構成、働き方によって変化します。ここからは、今回の調査で余暇時間の充実度が低いことがわかった「共働き子育て層(夫婦ともに週30時間以上労働している30-40代、小学生以下の子あり)」に着目し、ウチ余暇の過ごし方ニーズを見ていきます。

4共働き子育て女性は、ひとり入浴やお手入れ時間を充実させたい

図5は「入浴中にひとりの時間を楽しむこと」の実施割合と意向です。共働き子育て女性は、行っている割合が低い一方で、行いたい割合は高く、「行いたいができない」人が多いことがわかります。
また、肌や髪の手入れをする時間を充実させたい人も65.2%と高く、自分のために時間をかけて入浴したり、ゆっくり肌の手入れをすることへのニーズが高いことがわかります(図6)。

ニーズ実現のためには、時間の確保だけでなく、浴室や洗面室のインテリアや照明を工夫する、リラックスや肌の水分量アップの効果があるミストサウナを導入するなど、浴室・洗面室空間を充実させることで、ひとり入浴をより楽しい時間にすることができるでしょう。

図5.入浴中に、ひとりの時間を楽しむこと(実態と意向)
図5.入浴中に、ひとりの時間を楽しむこと(実態と意向)
図6.家で肌や髪の手入れをする時間を充実させたい
図6.家で肌や髪の手入れをする時間を充実させたい

5共働き子育て男性は、家でアウトドア気分を楽しみたい

一方、共働き子育て男性は、家でピクニックやバーベキューを楽しみたい人が多くなっています(図7)。忙しい共働き男性は、家で手軽にアウトドア気分を味わいながら、作ったり食べたりすることを楽しみたいようです。

仕事も家事も忙しい共働き子育て層。忙しい日々の中で「料理や食事を子供とともに楽しみたい」ニーズに応えるためには、作りながら食事しやすいダイニング一体型のキッチンや、庭やベランダなどで食事を楽しめる工夫等が考えられます。

図7.<取り入れたい余暇>
家で、ピクニックやバーベキューを楽しむ
図7.<取り入れたい余暇>家で、ピクニックやバーベキューを楽しむ

都市生活研究所では、様々な研究結果を取り入れながら、共働き子育て層をはじめとする生活者の暮らしをより楽しくする生活価値提案を行っていきます。