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要点

日本人はキレイ好きと言われるだけあって、日本人ほどお風呂を愛する国民はいないようです。入浴することで、体を清潔に保つだけでなく、心身の疲れを癒したり、気分転換を図ったり、スマホをいじったりと、自分だけのひとときを過ごしています。日本人にとって入浴は、無くてはならない大切な時間です。しかし私たち日本人の浴室環境は、まだまだそれに見合ったものとは言えないようです。浴室に対して何らかの不満を持つ人は少なくありませんし、年間多くの人が浴室で命を落としているのです。今回は、風呂好きの日本人の不満を解消しながら、安心してお風呂を楽しめる浴室について考えてみました。

1お風呂好きの日本人。入浴時間の半分は湯船につかっている

日々の疲れを家風呂で癒し、時には旅先で温泉につかって非日常を満喫する・・・。日々の暮らしでも、休日の旅行でも、入浴する楽しみは日本人の生活の一部に組み込まれているようです。入浴に関する意識を調べたのが図1ですが、そのことはこのグラフからも見てとれます。8割前後の人は入浴が好きという結果ですが、これは全世代共通の傾向で、意外にも10代の風呂好き比率が高いのに驚かされます。そして風呂好きの日本人の特徴は、なんといっても湯船につかるのが好きなことでしょう。図2は入浴時間とお湯につかる時間を調べたものですが、冬場でも夏場でも入浴のほぼ半分の時間をお湯につかる時間にあてています。休日ともなるとその傾向はさらに顕著で、冬場の場合なら28分の入浴時間のうちの約14分をお湯につかっています。ゆったりと休日の入浴を楽しんでいるようです。

[図1] 入浴が好きか [図2] 入浴時間とお湯につかる時間
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2若い世代に多い「冬でもシャワー入浴派」。各年代で増加傾向

お湯につかる入浴が好きな日本人ですが、一方で10代〜30代ではシャワー入浴中心のバスタイムを好んで過ごしている人が多いことがわかりました。図3は普段の入浴が、浴槽入浴かシャワー入浴かを聞いたものですが、男性の場合20代では約5割、10代・30代でも約3割が一年中シャワー入浴しかしないか、シャワー入浴が多いと答えています。女性は男性ほどの割合はないものの、10代・20代とも約3割が一年中シャワー入浴中心の生活を送っています。こういったシャワー入浴派は10代から60代までのすべての世代で増える傾向にあるようです。お湯につからない理由として多かったのが、冬季は「お湯をためると光熱費がもったいない」、夏季は「お湯につかると暑い」といったものでした。

[図3] 普段の入浴は浴槽入浴かシャワー入浴か [図4] シャワー入浴派の推移
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34割が冬の浴室を寒いと感じ、6割の浴室に暖房がない

湯船でゆっくり温まるにしても、気軽にシャワーをサッと浴びるにしても、入浴タイムを大切にしている日本人。浴室は快適な空間であってほしいものですが、果たして満足のいくものになっているのでしょうか。図5は浴室に対する不満を上位10項目についてピックアップしたものです。寒さに対する不満のほか、カビや汚れなど衛生面での不満や、浴室が狭い、浴槽が小さい、窓がないなどの構造的な不満など、さまざまな項目が見られますが、4割もの人があげていたのが「冬に寒い」ことでした。日本の浴室は寒いのです。浴室にある暖房器具を調べた図6によると、実際6割の浴室に暖房器具がないという結果でした。とくに築20年を超える住まいでは、約8割の浴室に暖房器具がないことがわかりました。

[図5] 浴室の不満(上位10項目/複数回答) [図6] 浴室にある暖房器具
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4寒い浴室の影響か、毎年多くの人が冬の入浴で命を落としている

それでは浴室が寒いことで、どんな影響をおよぼすのでしょうか。それを推察できるデータが図7です。東京都の平均気温と入浴中の死亡者数を表したものですが、平均気温がもっとも下がる12月〜2月の3ヵ月間の入浴中の死亡者数が多くなっているのがわかります。死亡者の多くは高齢者で、死因は暖かい部屋から寒い部屋に移動した時に、大きな温度変化にともなって急激な血圧変動をひきおこし、身体に負担をおよぼす「ヒートショック」によるものと見られています。入浴の際の行動と血圧の変動について見てみると(図8)、暖かい居室から脱衣室に行って衣類を脱ぎ、寒い浴室で体を洗い、湯船につかってお湯から出ます。この一連の流れの中での大きな血圧の上下動が、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの深刻な事故につながる危険をはらんでいるのです。東京都健康長寿医療センター研究所が行った調査では、2011年の1年間で交通事故による死亡者数の3倍にあたる約17,000人が、入浴中にヒートショックに関連した死因で亡くなったと推計されました。

[図7] 東京都の平均気温と23区内における入浴中の死亡者数 [図8] 浴室温の違いによる入浴時の血圧変動
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5ミストサウナで居室と浴室の温度差を解消。精神面へのうれしい効果や時短効果も

浴室が寒いことで、意識はしなくても体は悲鳴を上げていたわけです。浴室が寒くても、どうせ湯船に入れば温かくなるから浴室に暖房なんていらないのでは・・・と思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ヒートショックを防ぐには浴室や脱衣室を暖める浴室暖房が効果的です。とはいっても浴室暖房だけだと冬場しか使えず、二の足を踏んでしまう方も多いと思います。ミストサウナなら浴室暖房は多くの機能のうちの一つにすぎません。浴室暖房によるヒートショック防止だけでなく、体の芯から温まり、リフレッシュ・リラックスといった精神面への効果も期待できるほか、お肌の保湿効果や発汗による洗浄効果など、さまざまな効果を実感できます図9)。シャワー派の人は、ミストサウナと併用すれば短時間でしっかり温まるので、出勤前にサッとリフレッシュしたい人にとっては最適です。一年中いろいろなシーンで活用できる快適で便利な設備です。

[図9] ミストサウナ効果の実感度 [右] ストサウナイメージ