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街食世代のライフスタイル 〜 街食世代(58〜64 歳)「まじめにきちんと」 〜

要点

東京ガス都市生活研究所では、昭和生まれを9つの世代に分類し、オリジナルの世代区分「食・世代」を作成しました。本レポートはその中から、1951〜1957年生まれの(58〜64歳※2015年末日時点)の「街食世代」のライフスタイルの特徴とニーズをまとめました。

オリジナルの世代区分「食・世代」

【街食世代に着目する理由】
街食世代とは、いわゆる団塊世代の下の世代で、成人する頃に学生運動の終焉やオイルショックを経験し、シラケ世代とも呼ばれています。これまでの世代論ではあまり触れられていない世代です。こちらの世代は、前号でご案内した宴食世代と同様に、今後、本人・配偶者の定年や子供の独立の時期を迎えます。これまでより自由になる時間やお金をどう使っていくのか、その消費動向が注目されています。

1街食世代の現在のライフステージ

① 2人暮らしが多い、学業を終えた子の同居が多い

[図1] 配偶関係【街食】配偶関係は、既婚者が約8割(図1)、同居人数を見てみると、2人や3人家族で約6〜7割を占めており、世帯の家族人数が少ないことがわかります(図2)。配偶者以外の家族で同居している人は、学業を終えた子が約4割となりました(図3)。

[図2] 同居人数【街食】 [図3] 同居している人

② 男性は8割以上が働いている

[図4] 職業【街食】就労状況は、男性は16.5%が無職(定年)、8割以上が何らかの形で働いています。女性の約半数は専業主婦でした(図4)。

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2街食世代の育った時代背景…男女の役割が明確な家で育つ モノのない時代を知っている

街食世代の親は戦前の教育を受けており、家父長制的な家族観をもっていると思われます。そのため、母親が父親に敬語を使うなど威厳のある父を中心として育った人が多いようです。子供時代は、家電を近所の人と貸し借りするなど、近所の人との密なつながりの中で育っています。また、兄弟が3人以上である割合や3世代同居の割合が高く、家族人数が多いことも特徴です。大人数で暮らすことで譲り合いや我慢などを家庭の中で経験していたと推測されます。バブル景気の時期は子育て中で、景気で給料は上がり暮らしは豊かになったものの、家庭での責任があったため、自由に時間やお金を使ってバブル期を謳歌できた街食世代は多くはなかったと思われます。

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3街食世代のライフスタイルの特徴
キーワード1「きちんと、まじめに、ていねいに。」

① 責任を持ってきちんと暮らす

[図5] 自分は責任感が強いと思う(あてはまる+ややあてはまる)街食世代は、「自分は責任感が強いと思う」への回答が下の世代と比べて高く(図5)、厳しい父親に育てられ、近所の人など多くの人との関わりから人づきあいを学んだためか、自分の果たすべきことに責任を持ち、何事もきちんとしておきたい、という思いが強いようです。

② 人づきあいの礼儀を重んじ、親子や夫婦の関係もきちんと

周囲の人との密なつながりの中で育った街食世代は、「自宅にはお客様用の食器やスリッパなどがそろっている」と答えた人が4割程度おり、来客をもてなす意識も宴食以下の世代と比べて高くなっています(図6)。

街食世代は、「子供は厳しく叱ってしつけるべきだ」と考える人が、全世代の中で最も多く、4割を超えます(図7)。親子のあるべき姿として親がきちんと子供を導くべきだという意識を持っていることがわかります。

[図6] 自宅にはお客様用の食器やスリッパなどがそろっている(あてはまる+ややあてはまる) [図7] 子供は厳しく叱ってしつけるべきだ(あてはまる+ややあてはまる)

③ 男は仕事、女は家庭での役割をしっかり果たす

街食世代の男性は、「理不尽な仕事も耐え抜く自信がある」と答えた人が約半数、「部下や新人の面倒見が良い方だ」と答えた人も4割を超え、宴食以下の世代と比べて高くなっています(図8,9)。街食世代は、会社という組織を第一に考え、その中で自分の役割をきちんと果たすという意識を持つ、最後の世代だと言えそうです。

[図8] 理不尽な仕事も耐え抜く自信がある【男性】(あてはまる+ややあてはまる) [図9] 部下や新人の面倒見がよい方だ【男性】(あてはまる+ややあてはまる)

街食女性は、「忙しい時にでも手作りの食事をとるようにしている」への回答が6割と下の世代に比べて高く(図10)、妻の役割として手間暇をかけて家事や子育てを行い、責任をもって家庭を取り仕切っていることがわかります。

男女それぞれの役割をしっかり果たしている街食世代ですが、どのような男女意識を持っているのでしょうか。街食男性は「男性が女性をリードする」と考えているようですが、街食女性の値は低く、男性とはやや異なる考えを持っているようです(図11)。

[図10] 忙しい時にでも手作りの食事をとるようにしている【女性】(あてはまる+ややあてはまる) [図11] デートプランは男性が立てるものだと思う(あてはまる+ややあてはまる)

キーワード2「社会に関心、自分を知的に」

① 社会のことをまじめに考える

[図12] 現在の政治や政策について、関心が高い方だと思う(あてはまる+ややあてはまる)街食世代は、自分たちを取り巻く社会環境について関心が高く、「現在の政治や政策について、関心が高い方だと思う」人が46.0%と下の宴食世代よりも10ポイント以上高くなっています(図12)。社会の事をまじめに考え、自分にできることで貢献したいという考えを持っていることがわかります。

② 消費は自分を知的に高めるもの、品質の良いもの

街食世代の消費志向について見ると、「多少高くても買いたいと思うもの」を聞く質問に対して「知的好奇心が満たされるもの」と答えた割合が他の世代と比べて最も高く(図13)、「商品購入時に素材や原料に注目する」人も多い(図14)など、自分なりの「良いもの」の基準を持っているようです。

[図13] 多少値段が高くても買いたいと思うもの【知的好奇心が満たされる】 [図14] 商品購入時に価格以外で注目するポイント【素材/原料】
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4街食世代の特徴まとめ 『まじめにきちんと

街食世代の特徴は、「まじめにきちんと」。「何事も手を抜かずにきちんとしておきたい」ということが基本的なニーズであり、日々ていねいに暮らし、礼節を重んじて人と接していきたいと思っています。また、知的好奇心が強く、信頼できる情報を常にとらえておきたい、社会に目を向けておきたい、というニーズもみられました。
街食世代のニーズを実現するポイントを、本レポートでは以下の通りにまとめました。

■きちんと、まじめに、ていねいに。
・きちんとした生活を維持できる・人づきあいの礼儀を果たせる
・人をもてなすためのモノ・コト・夫婦一緒に楽しめる
■社会に関心、自分を知的に。
・知的好奇心を満たす・品質の良さを感じられる
・社会や地域に貢献できる・新聞からの情報収集

本レポートは、都市生活レポート 「街食・宴食世代のライフスタイル」より前号の宴食世代に続き、街食世代について抜粋したものです。都市生活研究所では、首都圏に住む生活者のニーズや実態を調査し、分析した結果を報告書としてまとめています。ご興味がありましたら、都市生活研究所ホームページをご利用ください。

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