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精神的に健康だと思う20代の特徴 〜年代によって異なる健康に関する意識と実態より〜

要点

都市生活研究所の最新レポート「年代によって異なる健康に関する意識と実態」から、精神的に健康だと思う20代の特徴について、精神的に健康だと思わない人との比較により、ご紹介します。

1精神的に健康だと思わない人は、20代が最も多く約3割にのぼる

[図1] 精神的に健康だと思うか精神的な健康について年代別に見ると若年層ほど精神的に健康だと思わない人が多く、20代では「思わない+あまり思わない」が3割を超えました。一方高齢層は、精神的健康の自己評価が高く、70代では、8割近くが精神的に健康と答えています。精神的に健康と感じているかどうかは年代による差が大きいことがわかりました。

ここからは20代を、精神的に健康だと思うか・思わないかで分類し、以下のように表記します。
 ・「満足層」:精神的に健康だと思う+やや思う
 ・「不満足層」:精神的に健康だと思わない+あまり思わない

2精神的に健康だと思う「満足層」は、現在の健康状態に満足している人が多い

[図2] 現在の健康状態の満足度「満足層」「不満足層」それぞれで現在の健康状態の満足度を見ると、健康状態に満足している人は「満足層」の約8割に対し「不満足層」は約2割にとどまっています。精神的な健康が健康状態の満足度と関係していることがわかります。

3「不満足層」は様々な心身の疲れを感じている

[図3] 寝具の種類現在の心身の疲れについて見てみると、「不満足層」はすべての項目で「満足層」を上回っています。特に高い項目は「不安や悩みを感じる」「精神的に疲れを感じる」「心にゆとりがないと感じる」で「満足層」と大きな差がありました。20代は学生から社会人となる時期であり、自分の将来についても様々な悩みや不安を感じやすい年代ですが、同じ20代であっても個人差が大きいようです。
また「不満足層」は「肉体的に疲れを感じる」についても「満足層」より高くなっており、精神的な疲れが肉体的な疲れに影響しているものと考えられます。

4「不満足層」は様々な体の不調をかかえている

次に体の状態であてはまるものを聞いたところ、「不満足層」は「満足層」よりも様々な体の不調を挙げています。「満足層」と最も差が大きい「下痢をしやすい」はストレスの影響もあるのではないでしょうか。「便秘をしやすい」「肥満」「風邪をひきやすい」「貧血」などは、食生活によってある程度の改善が図れると考えられます。
また、「肥満」については「不満足」層の25.9%があてはまると答えていますが、同時に聞いたBMI※1値によると肥満に該当するのは14.1%でした。実際には肥満では無くても、少し太り気味ということも気にしているようです。

[図4] からだの状態であてはまるもの(5%以上の項目を抜粋)
[図5] BMI値による体格の評価

※1 BMI(Body mass index)
身長の二乗に対する体重の比で体格を表す指数のこと。 このBMIが男女とも22の時に高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能障害等の有病率が最も低くなるということがわかってきた。 そこでBMI=22となる体重を理想としたのが標準体重。 BMI 25以上を肥満と判定している。

5「満足層」は朝食を家庭でとっている人が「不満足層」より多い

便秘や肥満には食生活が関わっていると考えられるため、食事のとり方についてたずねました。その結果、朝食の欠食派は「満足層」では16.7%であるのに対し、「不満足層」では29.4%と差が見られました。「満足層」は、朝食を家でしっかりとることで一日に必要な栄養が取りやすく、生活リズムや排便のリズムが整うことにつながっているのではないでしょうか。

[図6] 朝食のとり方<一週間食モデル※2より>

※2 一週間食モデル
1日3回×一週間の合計21食について家庭食・外食・中食・欠食の回数を確認し食事パターンを分類したもの

6「満足層」は食生活に気をつける方法が分かる人が過半数

食生活についてどのような考えを持っているのでしょうか。「健康のために食生活が大事だと思う」という問いに対しては、「満足層」「不満足層」共に9割前後が「思う」「やや思う」と答えており、食生活が大事だという考えに大きな差は見られませんでした。
しかし食生活が大事だと思う人に絞って「健康のために食生活にどのように気をつければよいか方法がわかる」人は、「満足層」が約6割に対し「不満足層」は約4割にとどまりました。「満足層」は食生活について気をつける方法がわかっているため、具体的な行動につながりやすいと考えられます。

[図7] 健康のために食生活が大事だと思う [図8] 健康のために食生活にどのように気をつければよいか方法がわかる

7「満足層」は信頼できる友人がいる人が過半数

[図9] 人づきあいやコミュニティに関する意識と実態(あてはまる計5%以上の項目を抜粋)最後に人づきあいやコミュニティに関する意識と実態を見てみましょう。「満足層」は「信頼できる友人がいる」が高く、54.0%に対し、「不満足層」は25.9%にとどまっています。「不満足層」は「孤独で寂しいと感じる」が高く34.1%に対し、「満足層」は10.3%にとどまっており、人づきあいについても差が見られました。
また「満足層」は「近所づきあいはわずらわしい」と感じる人も「不満足層」の約半数となっており、「不満足層」に比べて社交的な面が見られます。信頼できる友人の存在や近所づきあいなどが、孤独と感じることが少ない要因となっていると考えられ、精神的な健康に少なからず影響を与えているのではないでしょうか。

精神的に健康だと思う20代の特徴

  

20代は、全年代の中で最も精神的健康に満足している人が少ないことがわかりました。
20代で精神的に健康だと思う「満足層」と精神的に健康だと思わない「不満足層」を比較すると、「満足層」は健康状態に満足している人が多く、「不満足層」は様々な心身の疲れや体の不調を挙げており、精神的な健康と健康状態の満足度が関係していることがわかります。
「満足層」は「不満足層」よりも朝食をとる割合や、信頼できる友人がいる割合が高く、食生活や人づきあいも精神的健康に影響を与えている要因の一つと考えられます。

生活の中で関心が高い「健康」の中でも、精神的な健康に課題が見られた20代に着目し記事としました。都市生活研究所の本編のレポート「年代によって異なる健康に関する意識と実態」では、病気の有無や体力に代表される肉体面を中心とした健康意識から、精神的な健康までの生活者の実態・意識を明らかにしています。ぜひご覧ください。

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