戸建住宅関連企業さま向け情報

住宅&住宅設備トレンドウォッチTOPへ戻る

印刷用PDF

LED照明を効果的に使う4つのポイント 2015/12/18号

LEDが2000年頃から照明器具として発売され、すでに15年。明るさや色の見え方など、近年は大変優れたものになってきました。しかし半導体であることなどから、今までの光源とは異なる使い方が必要になっています。そこでここでは、住宅においてより効果的に使えるLEDならではのポイントを解説します。

全体の明るさのバランス

まず、平面図を見て、居室とそれ以外の場所に分けます。LEDには光の色が2色ありますので、暗めの空間にしたい場合は電球色、明るめの空間にしたい場合は昼白色を選ぶと良いでしょう。玄関や廊下には居室に比べ少し暗い照明器具を選びます。人間は明るさに順応しますので、居室に入る前に明るさに目が慣れてしまうと、居室が暗く感じてしまうからです。居室の中でも寝室は暗めに、子供部屋は明るめに考えるとバランスが取れると思います。

どこを明るくするか ダイニングテーブル

ダイニングテーブルは最も明るくするところなので、ペンダントで十分な明るさが出るように考える。ダイニング全体を明るくしなくてもテーブル周辺は明るくなる。

特性をいかした明るさの設定

LEDの特性として集光した光が得やすいので、平面図で見て明るさが必要な場所での設置を考えます。通常リビングダイニングでは、リビングテーブルとダイニングテーブルは文字を読んだり食べ物を美味しそうに見せるためにも明るさが欲しい場所なので、ペンダントかダウンライト(1台〜3台)を設置すると良いでしょう。

どこを明るくするか サイドテーブル

サイドテーブルは2番目に明るくするところ。スタンドを乗せる方法やスポットで花器を照らすなどの手法もあるが、最近は収納内にLEDを入れることも多くなった。

また絵を飾るところやサイドボードの上、テレビの後ろなどには、リビングテーブルやダイニングテーブルの次に明るくなるよう、スポットやブラケットといった補助照明を使用し、間接的に光を当てます。このようにすると、シーリングライトやシャンデリアなどを設置しなくても、必要なところを効果的に照らすことで、リビングダイニングは十分な明るさが保てるようになります。

この図は照明器具の取付場所別種類を表しているが、器具選定の際には光の高さを意識する。天井に光があるシーリングライトと低い位置にあるスタンドなどを使い分ける。

照明器具の選び方

照明器具の種類として、左図のような種類があります。左図で取り付けている場所を分類すると、天井・壁・床となります。天井についている器具は高い位置、壁や床を低い位置として見ると、次のようなことが言えます。
寛ぎの空間はペンダントやブラケット・スタンドなど低い光の位置を照らす器具を選びます。部屋で言うとリビング・ダイニング・寝室などがそれに当たります。
子供部屋・家事室・キッチンなど作業をする空間は、高い位置を照らす器具を選びましょう。シーリングライト・ダウンライト・スポットライト等が適しています。

LED内蔵型の器具はLED素子を交換することが出来ない。つまりLEDの寿命が照明器具の寿命になる。しかしLED素子とトランス部分の相性はベストなので明るく長寿命の器具になる。

LEDの内蔵型と電球型の使い分け

LED器具は大きく分け、内蔵型と電球型に分けられます。内蔵型はLED素子の交換が出来ないので、LED寿命である10年位で器具と一緒に廃棄しなければなりませんが、LED素子とトランス部分の相性が良く設計されていますので長寿命で明るさも十分です。

LED電球型はランプの交換によって常に新しいランプを使うことが出来る。しかしW数の割には明るさが無い。ペンダントは低く吊れるのでテーブル上は十分明るい。

一方電球型の明るさは十分とは言えませんが、どんなメーカーの物でも使えるので、ランプ交換の使い勝手はとても良いのです。器具もLED寿命以上の20年以上長持ちします。光の高さと関連づけて考えると、電球型は光が比較的拡散しますので、低い位置の寛ぎの空間に合っています。照明器具としてはペンダントやブラケット・スタンド等がそれに当たります。内蔵型は光として直進性が強く距離が出るので、高い位置に設置するシーリングライト・ダウンライト・スポットライトを選ぶ時にこのタイプを選定した方が良いでしょう。

以上4つのポイントを書きましたが、全てのポイントに共通して言えることは、LEDは出来る限り直接人間の顔に当たらないようにする、ということです。人間の目にとって刺激が強すぎる光源なので、テーブルや収納、カーテンに当てて使用することを想定し、位置や器具を選ぶことが賢い選択方法であると言えましょう。

監修:リビングデザインセンターOZONE(ライター:照明コンサルタント 河原武儀)