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暮ペットと暮らす快適な住まい 2016/5/20号

ペットは家族の一員であり、生活を共にする大切な存在と考える人が増えています。かつて犬は外で飼い、猫は家の中と外を自由に行き来していましたが、今では犬も猫も室内飼いが主流となりつつあり、以前に増してペットとの共存に大きな関心がもたれています。では、人もペットも心地よく暮らすためには、どのような住まいがよいのでしょうか。

個性に合わせて空間をつくる

愛犬が走り回れるスロープを設け、滑りにくくグリップが効くようにタイルカーペットを敷いています。カーペットは部分的にはがせるので、汚れたら取り替えや洗濯ができます。

個性に合わせて空間をつくる

「犬や猫に代表されるペットは人の言葉が話せず、目線の高さや生活習慣が人とは異なります。それらを個性としてとらえ、まずはそれぞれに合わせた空間をつくることから考えてみましょう」と話すのは、一級建築士事務所前田敦計画工房の前田敦さん。ペット共生住宅の設計監理に積極的に取り組み、さまざまなアイデアで人もペットも快適に暮らせる住まいを実現している第一人者です。「家族に脚が不自由な人がいたら、段差を解消したり、手すりやエレベーターをつけるなどの工夫を施します。それと同じように、ペットのためにスロープを設置したり、滑りにくい床材や傷つきにくい壁材を選ぶなどの配慮が、共生への第一歩です」。

愛犬のストレスを軽減する工夫

スキップフロアの段差を利用して、木製の格子扉の内側を愛犬ルームにしたプラン。左に見える階段は段差を緩やかにして、小型犬も昇降しやすいように配慮しました。

愛犬のストレスを軽減する工夫

前田さんによると、犬を室内飼いする場合、工夫すべきは床と階段だそうです。「脚を傷めないために滑りにくい床材を使うことは必須です。また人間サイズの階段は、犬には勾配が急で、犬種によってはヘルニアを患うこともあるため、できればスロープの設置が好ましいですね。スロープは車椅子の利用にも便利ですから、人とペットに優しい住環境が整います」。階段の場合は、犬種に合うように段差を緩やかにする工夫が大切だといいます。
来客時など、愛犬を一時的にケージに入れる場合がありますが、既製品はインテリアに馴染みにくく、設置スペースも必要です。そこで、犬専用の居室を建築的につくるという方法があります。「スキップフロアの段差を利用して愛犬ルームにすると、空間をすっきりと保つことができます。犬の目線の1.5倍の天井高を確保すれば犬が安心できる空間となり、人も犬もストレスなく暮らせます」と前田さん。鳴き声などのご近所迷惑に配慮するには、中庭プランが最適だそう。「建物が防護壁となって音が外に漏れにくくなるのはもちろん、屋外の刺激が室内に入りにくくなるため無駄吠えも減ります」。

愛猫の好奇心を満たす工夫

収納を利用したキャットステップ、上部にはキャットウォークを兼ねるカウンターを設置。外を眺める地窓や覗き窓などもあり、愛猫が喜ぶスポットが盛りだくさん。

愛猫の好奇心を満たす工夫

「猫は、室内という限られた世界だけしか知らなければ、そこでストレスなく暮らせる動物です。また屋外はさまざまな病原菌や交通事故などの心配要素が多いため、完全室内飼いが理想的。だからこそ、室内での遊びや運動が十分に満たされる環境づくりが大切です」。前田さんはキャットウォークやステップとなるカウンターなど、猫が好む立体移動の仕掛けを建築的につくり、楽しく暮らせる環境づくりを行っています。
外を眺められる窓をつくることも、ストレスフリーの要素のひとつ。床レベルやキャットステップとなるカウンターのそばなど、さまざまな場所に窓を設け、好奇心旺盛な猫の楽しみを生み出してあげましょう。
また、猫の爪とぎ専用の柱をつくれば、家具などを傷つける心配を減らすことが可能に。柱に縄を巻きつけてキャットウォークやキャットステップと合わせて計画すると、遊びの動線上で爪とぎができるので習慣づけが比較的簡単です。

人もペットも快適なプロダクト

「人もペットも自由にアクセスできれば、コミュニケーションは円滑になる」と考える前田さん。ペットの行動に即したドアがストレスフリーな住環境を叶えます。

人もペットも快適なプロダクト

人とペットが気持ちよく暮らすために、設備などのプロダクトにも注目してみましょう。
「犬や猫の行動を制限しないよう、人間同様に空間を自由に行き来できる扉『ペットドア』はお勧めです。市販品を上手に使えば、特注でつくるよりもコストをぐんと抑えることができます」と前田さん。最近は柔らかなポリカーボネートを扉素材にして、ペットが挟まってもケガをしないように配慮されている製品もあります。
トイレの匂い対策も工夫が求められる重要ポイント。「犬も猫も排泄時は無防備状態となるので、ある程度は守られた空間が好ましいようです。そこで、トイレ専用のスペースをつくり、臭気がこもらないように換気扇を設置しましょう。トイレの高さは限られているので、上部はペットグッズの収納にすると便利です」。
愛するペットとの暮らしを楽しむために、さまざまな工夫を取り入れてみましょう。

監修:リビングデザインセンターOZONE(テキスト:松林ひろみ)

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「ペットと暮らす快適な住まい」のための製品のご紹介

床に降り注ぐ光エネルギーで快適なペットとの空間作り

菌・カビ・ウィルスやシックハウスの原因物質は、一定の温度になると床に落ち、密閉度が高い近年の建築構造では、外気が入りづらい分、蓄積しやすくなっています。日々のお掃除では除去しきれず、床に近いところにいるペットにとっては感染症の原因となるなど大きな影響があります。
ikutaでは室内照明が当たるだけで、それらの不安物質を低減する画期的なフローリングを開発しました。ペットの気になる臭いも軽減し、飼い主との快適な生活を手助けします。

エアー・ウォッシュ・フローリング プリオス

■メーカー名:株式会社イクタ
■URL:http://www.ikuta.co.jp
■製品名:エアー・ウォッシュ・フローリング プリオス
■品番:AWP-202
■素材・仕上げ:針葉樹合板、ハードボード、オレフィンシート
■カラー:オーク柄(写真)他全5柄あり
■サイズ:303×1,818×厚12(mm) 6枚/ケース3.3m2
■価格(税抜き):10,606 円 /m2

ねこの運動不足解消に役立つ壁面造作部材

ねこステップは、ねこの運動不足を解消できる室内用の壁面造作材です。壁の上から取り付けるだけの簡単施工(※)で、リフォームにも最適です。ねこの歩きやすさに配慮した棚板サイズ、表面は滑りに配慮した凸凹加工でねこが安心して遊べます。ブラケット金具は棚板の中に収まり見た目もスッキリ、背面パネルを取り付ければ壁面の汚れ防止にもなります。
※幅30mm以上の木柱+石膏ボードもしくはt12以上の合板下地が必要となります。

ねこステップ

■メーカー名:大建工業株式会社
■URL:http://www.daiken.jp/
■製品名:ねこステップ
■品番:ME6251 (ねこステップブラケット)
 ME6202-BH(ねこステップ棚板)
 ME6211-01(ねこステップ背面パネル)
■素材・仕上げ:棚板 表面:オレフィンシート/基材:MDF+LVB
 背面パネル 表面:塗装仕上げ/基材:MDF
 ブラケット 鉄板メッキ処理
■カラー:棚板 BH<ミューズホワイト>/ML<ミルベージュ>
 背面パネル 01<きなり>/02<カフェオレ>/03<もも>/04<ぐんじょう>
■サイズ:棚板 W530×D200×H146(mm)(施工後のサイズ)
 背面パネル W400×H355×厚7(mm)
■価格(税抜き):53,000円/ セット(背面パネルあり)