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空間の色彩「快適バランス」のヒント 2016/8/26号

空間の色彩を考える時、「色づかい」を意識しすぎてしまい、「つい派手に」「色数を多く」「やりすぎ」になってしまうことがありませんか? 対象となる空間の問題点を解決すること、あるいはその「色づかい」の根拠を顧客に説明することを想定すれば、感覚的な視点だけでなく、「理論的視点」も必要なことに気づくはずです。こうした両視点を持ち合わせることが、「快適な色彩バランス」を成功させる鍵となります。ここでは「色彩の法則性」を生かした活用術や工夫の幾つかを解説しながら、「快適な色彩バランス」のヒントをご紹介します。

赤い「バラ」に秘められた美しさの法則

赤い「バラ」に秘められた美しさの法則

自然界の「美」にこそ学ぶべき「法則性」が秘められています。例えば、赤い花弁を持つバラには、それに似合う葉や茎の「緑色系」が伴いますが、この赤と緑を塗料やインクの色として見た場合、相反する激しい組み合わせとなります。それにもかかわらず、「美しい」と思ってしまうのはなぜでしょう?その答えは「グラデーション」にあります。実は「バラ」という事物には、立体としてグラデーションが形成されており、人が意識的に知覚できない「グレーゾーン」が存在しています。この「グレーゾーン」が立体としての「バラ」に色彩調和を図り、「美しく」見える「グラデーション」を形成しているのです。

美しく感じる印象、心地よい立体感は「モノトーン」調和

赤い球体の「立体感」が美しく見えるのは、赤い色のグラデーション(階調性)が自然に出現している状態です。そして、この赤い色のグラデーションは、赤い色の濃淡・明暗だけで表現される「赤いモノトーン」といえます。これを空間に応用する場合は、「天井、壁、床」それぞれの色彩が「モノトーン」の関係づくりを意識することで、快適な生活背景色へ導くことができます。

美しく感じる印象、心地よい立体感は「モノトーン」調和

人の嗜好性において、最も好まれる「色づかい」は「モノトーン」です。なぜなら、陰影を作りやすく、立体感や距離感といった「スケール」を感じやすくなる「調和」状態となるからです。「調和」とは、「配色上の調和」であり「色彩の三属性」を活用した「色づかい」です。「色彩の三属性」とは、「色相、明度、彩度」の属性に色彩を分解した「数値的解釈」で、よく「マンセル表記」という言葉で表現されます。「モノトーン」調和の構造は、この「色彩の三属性」となり、「ひとつの色相」で「明度×彩度(トーン)のグラデーション」で構成された状態を指し、印象的美しさは「ひとつの色相」、心地よい立体感は「明度×彩度(トーン)のグラデーション」で、それぞれの役割が構成されています。

色を寄せる配色調整術

例えば、ダーク系カラーのフローリングに対して、壁色を考える際、色相はこのフローリングカラーに合わせ、トーン(明度×彩度)は「8.5/0.5」のライトグレイッシュトーンをベースカラー(基調色)として、「アソートカラー(従属色/基調色を補助する役割)の7.5/1.5」を配し、空間全体の「まとまり感」を調整・設定します。そして、これを基点に天井や建具等の色を 順次「トーン差」で設定していきます。

色を寄せる配色調整術

空間設計時における仕様選定では、自由に仕様色が「選べる材料」と「選べない材料」が混在します。このような場合は、自由に仕様色が選べない材料に、自由に選べる材料が「色を寄せる配色上の調整術(カラーシフテイング)」が適当です。その代表的な方法として「床(フローリング等)」の「色相」に合わせて、「壁の色」を「トーン調整」する方式が挙げられます。これは、配色調和理論上の同一色相調和に相当し、色相をひとつに絞りトーン調整で天井、壁、床および建具等(木部材)の「階調性を整える」ことがポイントになります。

空間の距離感をコントロール

洋室と和室とでは、生活動作が違います。一般的に天井は白いものですが、和室の過ごし方は、畳に座ったり寝転んだりすることが基本動作となるため、白いままでは天井が高すぎる印象になります。そこで天井は暗めの色とすることで低さを表現できるほか、暗めの天井には畳の質感を綺麗に見せるという効果もあります。

空間の距離感をコントロール

空間において快適さを感じる要因の一つに「距離感」があります。日本人は特に「距離感」に敏感です。何もない空間よりも家具や絨毯などを置いているほうが、無意識に距離を図れる状態であり、落ち着きます。壁面に色をつけるという行為は、この延長線上にあります。ただし、必要以上に壁面に色をつける場合は、そのシチュエーションに適する「距離感」を十分考慮することが必要です。必要な色を必要な場所に置く「効果」を図った上で、色彩の個性を楽しんでほしいと思います。

監修:リビングデザインセンターOZONE(テキスト:環境色彩ディレクター 丸山純)

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空間の色彩「快適バランス」を実現するための製品のご紹介

自由に気軽に 自分らしさを色壁で表現

ペインティング・ウォールは、印刷されたクロスには表現できない、ペイントならではの工法。専用の壁紙「ワンダーペーパー」の上に、6,000の調色が可能なVOCフリーの水性塗料「ワンダーピュアー」を塗ることで、インテリア性の高い空間が実現します。
塗替えもカンタンで臭いも気にならないため、住宅はもちろんのこと、学校教育施設、商業施設など、屋内の壁や天井のペイントに最適です。
マグネットが付く下地壁紙“ワンダーペーパー・マグネット”も好評発売中です。

(左)ワンダーピュアー/(右)ワンダーペーパー

■メーカー名:安全塗料株式会社
■URL:http://www.paintingwall.jp/
■製品名:ペインティング・ウォール
■主成分:フリース下地紙+アクリル樹脂ペイント
■用途:インテリア内装用 室内壁・天井
■適応下地:プラスターボード/コンクリート/モルタル/ビニールクロス/木部など
■カラー:ムード別 648色
■容量/塗り面積:3.8L/37m2(1回塗り)
■価格(税抜き):ワンダーペーパー(フリース下地紙)30,000円/980mm×50m
 ワンダーピュアー(アクリル樹脂ペイント)5,800円/3.8L

繊細な煌めきを持つ84色のメタリック

シルクのような滑らかな仕上りで上品な輝きをもたらす水性ペイントです。コテ・ローラー・刷毛、それぞれの仕上げ方によってその質感は驚くほど変わります。
メンテナンスもしやすく、水拭きや塗り直しも全く問題ありません。
住宅のアクセントや商業施設でも幅広く使っていただくことができます。

株式会社カラーワークス

■メーカー名:株式会社カラーワークス
■URL:http://www.colorworks.co.jp/
■製品名:モアレ
■主成分:アクリルエマルジョン
■用途:意匠性室内塗料 室内壁・天井/家具・造作材/建具など
■適応下地:プラスターボード/コンクリート/木部
■カラー:全84色
■容量/塗り面積:3.8L/30〜40m2(1回塗り)
■価格(税抜き):29,000円/3.8L