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心地良い眠りを探そう 2016/10/28号

眠りに関する科学的な研究が進んだ現代では、質の良い眠りを賢くとることこそ、日中のパフォーマンスをあげるカギといわれています。京都の老舗寝具メーカー・株式会社イワタ代表取締役の岩田有史さんに、質の良い眠りを手に入れるための極意をうかがいました。

良質な眠りを得られる環境 イメージ

健康的でストレスフリーな生活を送るために、睡眠は重要なファクター。「布団に入った時が1日のスタートと考えて、良質な眠りを得られる環境をつくりましょう」と岩田さん。
インテリアコーディネート:OZONE家design

睡眠不足はデメリットばかり

「睡眠を削って働くことが、頑張っている証と思われていた時代がありました。しかし、睡眠不足が続くと、免疫力が低下するため、風邪をひきやすくなったり肌が荒れたり、ストレスが溜まって思考もネガティブになりがちです」と岩田さんは指摘します。睡眠不足によって注意力や集中力が低下するなど日中の作業効率に支障をきたしたり、居眠り運転などの事故が起こりやすくなるなど、睡眠不足による経済的損失は年間約3.5兆円にものぼるという研究報告もあります(注1)。「睡眠の質が日中のパフォーマンスを左右します。だからこそ、睡眠を1日のコアタイムと考えて、質の良い眠りを取る重要性を、ぜひとも施主にアドバイスしてほしいですね」。
注1:日本大学医学部 丸山真教授 2006

快適に眠るための環境づくり

カシミヤやキャメル、ヤク、ホースなどの天然毛は、湿度調整や保温性に優れ、蒸れにくいという特徴があります。マットレスには、こうした天然毛を使用したものがお勧めです。

快適に眠るための環境づくり

「ぐっすりと眠るためには、温度や湿度などの環境を見直して、不眠の原因を取り除くことが大切です」と岩田さん。寝室の温度は、夏は上限28℃、冬は下限13℃が快適だといいます。エアコンの風が体に直接当たらない位置にベッドを配置すると、エアコンの風を心地よく感じることができます。
また、掛け布団と敷き布団の間の寝床内温度は、四季を通じて33℃前後が適温。寝室の湿度は50%前後が快適ですが、問題は寝床内の湿度。「夏は発汗が多くなり、背中が蒸れやすくなります。不快な蒸れを解消しようと寝返りを繰り返しますから、当然眠りは浅くなってしまいます。通気性・吸水性に優れた麻のシーツや敷きパットなどを使用し、背中をさわやかな状態に保つようにしましょう」。また、熱は敷き寝具から逃げやすいため、冬の寒さ対策には敷き寝具の素材選びが快眠を得るポイントに。保温性の高いラクダや羽毛などがお勧めだそうです。

夜間にくつろぐ空間 イメージ

夜間にくつろぐ空間は、暖色系の光がお勧め。やわらかい光の間接照明や、調光器で照度を抑えめにするなど、寝るための環境を整えることが大切です。
インテリアコーディネート:OZONE家design

快眠を導くための光と音

良質な睡眠を得るためには、光と音も重要です。光に関しては、寝室だけでなく、夕食後から就寝までを過ごすリビングなどの空間も含めて考え、徐々に照度を落とすような照明計画が大切。LEDの青白い光は睡眠を誘発するホルモン(メラトニン)の分泌を抑制する働きがあるので、就寝前に過ごす空間には、色温度が低く覚醒作用が弱いとされる暖色系の光を使いましょう。「寝室に大きな照明は不要。足元のスポットライトや小ぶりなスタンドライトだけでも十分です」。
突発的な音も、安眠を妨害する原因のひとつに。寝室は、大きな音が聞こえないような工夫が必要です。「昼間は気にならない救急車や車のクラクションの音、夜遅くに家族が帰宅してドアを開けたり廊下を歩く足音も、眠りを妨げる要因になります。寝室の配置プランなどを工夫して、眠りの環境を整えましょう。特に、眠りが浅い高齢者は、睡眠中の環境が悪いことに気づかず安眠が妨げられる場合が多いので、十分に配慮してほしいですね」。

朝の寝室 イメージ

朝に太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされて生活のリズムを整えやすくなります。朝日が差し込む窓辺にベッドを置くなど、光を取り入れやすい工夫を施しましょう。
インテリアコーディネート:OZONE家design

より良い睡眠を得るための生活習慣

快眠を得るためには、生活習慣を整えることも大切。「起床と就寝の時刻を規則的にして、朝に体内リズムを整えることが重要です。そこで、目覚めたらカーテンを開けて太陽の光をあびて、体内時計をリセットしましょう。朝ごはんをしっかり食べることも大切。昼間に眠気を感じたら15分程度の仮眠を取ることをお勧めしますが、15時以降に仮眠を取ると夜の睡眠に影響が出ますので注意が必要です」。就寝の1時間くらい前に38〜40℃のお風呂に入ってリラックスすると、寝つきもよくなるそう。布団に入っても眠れない時は、いったん寝床を離れてリビングなど別の部屋で眠気が訪れるまで過ごし、眠くなったら寝室へ戻るようにする方が、快眠を得やすいそうです。こうした生活習慣を見直すことを、家づくりの参考として施主に伝えることができれば、心地よい住まいと生活を導くことにつながります。

監修:リビングデザインセンターOZONE(テキスト:松林ひろみ)

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心地よい眠りを実現するための製品のご紹介

畳の積層構造がヒント 天然素材のマットレス

株式会社イワタ ラークオール

■メーカー名:株式会社イワタ
■URL:http://iwatashop.jp/
■製品名:ラークオール
■品番:ML210(高さ約15cm)
■素材:中わた キャメル、ヤク、麻、ポリエステル
生地 綿100%
■カラー:無地染(生地素材)
■サイズ:幅1000×奥行2000×高さ150mm
■価格(税抜き):170,000円
※このほか、高さ別/素材別のバリエーションあり
※ベッドフレームは別売り

■商品の特徴:
180年以上に渡り布団づくりを続けてきた老舗寝具メーカーが開発したマットレスです。
日本のマットレスとも言うべき「畳」をヒントに、カシミヤ、キャメル、ヤク、ホースの高級天然毛を積層構造に使用。芯材には麻フェルトで包んだポリエステルを使用しています。
調湿作用によりウレタンを使ったマットレスに比べ夏は蒸れにくく、保温性によりスプリングを使ったマットレスに比べ冬は暖かいのが特徴。布団の中の気候「寝床内気候」の理想的な温度とされる温度33℃/湿度50%を限りなく実現できます。また、すのこ仕様のベッドフレーム(すのこ:四万十産ヒノキ、フレーム:北海道産カバ材使用)も販売しています。

プライバシーを守りつつ、通風・遮光・採光ができる外付ブラインド

オイレスECO株式会社 BRIIL(ブリイユ)

■メーカー名:オイレスECO株式会社
■URL:http://www.briil.com
■製品名:BRIIL(ブリイユ)
■品番:Bモデル、Cモデル、Sモデル、Jモデル
■素材・仕上げ:アルミ押出形材
■カラー:ホワイト・ブロンズ・ステンカラー・ブラック・
シルバー(Bモデルのみ)
■製作可能サイズ:
Bモデル(電動)(W700〜2800、H700〜2500mm)※7.0m2
Cモデル(電動)(W700〜2000、H700〜2200mm)※4.4m2
Sモデル(手動)(W500〜2000、H520〜1726mm)※3.0m2
※幅2000mm時は高さ1485mmまで
Jモデル(手動)(W900〜2160、H1060〜1900mm)※4.1m2、規格寸法
■参考価格(税抜き):
電動 198,000〜383,900円
手動 79,800〜143,000円)※本体価格(施工費など別途)

ブラインド機能とシャッターの安心感で、「上質な眠り」をお届けする外付ブラインド「BRIIL(ブリイユ)」。
ルーバーを角度調節することで、日差しと風を自在にコントロールします。
ユーザーからは、夜は自然の風を取り入れられ、突然の雨でも吹き込むことが無く、眠りを妨げられないと喜びの声が寄せられている製品です。
夏場は太陽の輻射熱を遮りつつ通風できるため、室温や体感温度を下げ、クーラーが苦手な方も快適にお過ごしいただけます。熱中症対策にも効果的です。