戸建住宅関連企業さま向け情報

住宅&住宅設備トレンドウォッチTOPへ戻る

印刷用PDF

こだわりの洗面スペースをデザインする 2017/6/16号

ライフスタイルの多様化にともない、洗面スペースへの要望とそれに応えるデザインの幅も広がりを見せています。そこで今回は、住まいと造作による水まわりの設計を数多く手がける建築家の相川直子さんと佐藤勤さん(あいかわさとう建築設計事務所)に、毎日使う洗面スペースのデザインについて伺います。

好みを反映した洗面として

住まい手の好みを反映して、ガラスやメタリックな素材を用いたスタイリッシュな水まわりを造作。モザイクタイルのカウンターにはシンプルな白のベッセル式洗面ボウルを合わせている。
写真提供:あいかわさとう建築設計事務所

洗面スペースはライフスタイルを映す鏡

洗面スペースと聞くと、「浴室・脱衣室とセット」といった定型の構成が思い浮かぶかもしれません。しかし最近では、洗面スペースの役割やデザインにもさまざまなスタイルが見られるようになりました。相川さんは、「子育て世帯と高齢夫婦世帯の暮らしを比べてみても、洗面スペースの使用頻度や求める使い勝手は違います。毎日使う場所だからこそ、家族のライフスタイルや要望をしっかりヒアリングして、洗面スペースに反映させる必要があります」と話します。

たとえば、子育て世帯なら、メインの洗面スペースとは別に靴洗いや泥汚れを落とせるサブの洗面スペースがあると便利でしょう。一方、高齢夫婦の世帯では、これまでの生活スタイルを踏襲したプランを求める傾向が強い場合もあります。その事例として、「2ボウルの洗面カウンターを使っていたご夫婦の家のリフォームでは、同じスタイルのものを寝室に設置しました。世帯人数に対して贅沢に感じるかもしれませんが、毎日使う場所へのこだわりが日常生活をストレスフリーにしてくれます」と佐藤さん。
また、基本的に水まわりは1カ所という共用型の二世帯住宅の場合でも、「歯磨きができる洗面スペースを世帯別に用意するだけで、住まいへの満足度を効果的に高めることができます」とも。完全分離の二世帯住宅に比べれば低コストで実現できるプライバシーの工夫です。

階段踊り場の洗面

階段ホールに設けたサブの洗面スペース。トイレの外にレイアウトすることで、手洗いの他にうがいもしやすい。カウンターは1階床下から立ち上がるソーラーシステム「そよ風」のダクトと絡めてデザイン。
写真提供:あいかわさとう建築設計事務所

サブの洗面スペースと動線に絡めた配置の提案

都市型住宅を中心に2階リビングが増えていることもあり、洗面スペースの配置計画にも変化が見られるといいます。「浴室は防水の観点から1階がおすすめなのですが、手洗いの度に2階のLDKから1階に下がるのは面倒なので、結局キッチンで手を洗うことになってしまいますよね。そこで、階段ホールなど玄関から2階LDKへの動線上にサブの洗面スペースがあれば来客用としても便利ですし、日常使いでも子どもの手洗いうがいの習慣づけに効果的です」(佐藤さん)。

ほかにも、庭やガレージなどにつながる土間空間にサブの洗面スペースを設けて、家庭菜園の作業や親子の工作スペースとして活用するアイデアなど。お二人が手がける事例からも、サブの洗面スペースとその配置によって暮らしが豊かになることがわかります。

こだわりの設えで、おもてなしの空間演出も。

脱衣、洗濯、身支度といった機能面だけでなく、住む人の好みを反映する場所として仕上げにこだわるケースもあります。洗面カウンターを家具的に造作することが多いというお二人は、要望に応じてモザイクタイルを差し色に使ったり木製天板を採用したり、雰囲気のある洗面スペースをデザインしています。その一方で、清潔感のある白い洗面ボウルの採用など、「基本はシンプルであることが長く愛用できる洗面スペースづくりのコツ」とも話します。

つい過剰に用意したくなる洗面まわりの収納もあえてシンプルを心がけているそうです。共働き世帯などの住まいでは、家事動線の効率化を求めてキッチン脇のパントリーに洗濯機を置く事例もあるため、洗剤やペーパー類などの日用品はそちらに収納すれば、洗面スペースは来客用としても使えるすっきりと片付いた「おもてなしの空間」として仕立てることができます。

毎日使う洗面スペースには日々の生活が映るもの。浴室や脱衣室に付随する空間と考えて、あまり検討せずにつくってしまうと住まいへの満足度が下がってしまうかもしれません。逆に、配置やデザイン、使い方に提案のある洗面スペースは家族の暮らしを豊かにしてくれる可能性をもっているといえそうです。

木とタイル

モザイクタイルと木で造作した洗面スペース。床もフローリングでナチュラルな雰囲気に。「木やタイルを使うときは、使用後に水気を拭くといった日頃のメンテナンスを忘れずに」(相川さん)。
写真提供:あいかわさとう建築設計事務所

収納

二世帯住宅の共用の洗面スペース。カウンター下はオープンにして、壁面にタオルなどの収納棚を設置。世帯人数が多く雑多になりがちな共用部は、あえて最小限の収納ですっきりした空間に。
写真提供:あいかわさとう建築設計事務所

監修:リビングデザインセンターOZONE(テキスト:畑野暁子)

このページのトップへ

こだわりの洗面スペースをデザインするための製品のご紹介

カラーバリエーション豊富な半球型手洗い・洗面ボウル

株式会社ピッコロ はめ込み型ホーロー手洗器 EW90-15

■メーカー名:株式会社ピッコロ
■URL:http://www.picolo.co.jp
■製品名:はめ込み型ホーロー手洗器 EW90
■■品番:EW90-15
■材質・仕上げ: 鋼板ホーロー
■カラー: ダークブルー
■サイズ:直径315mm/深さ150mm
■価格(税抜き): 35,000円

■商品の特徴:
ピッコロ丸型手洗器EWシリーズは直径260mm、315mm、360mm、390mmの4種類のサイズ、半球型のシンプルな形の手洗、洗面ボウルです。
素材は鋼板に釉薬を施したホーロー製品とステンレス製品などがあり、どれも日本製品ならではの高品質な仕上がりです。
カラーバリエーションは最大13種類と多様です。
軽くて丈夫なのでどんな場所にも設置でき、個性ある水回り空間が演出できます。

※写真の製品はEW90-15 お手洗いに最適なサイズです。カウンター奥行350mmで設置可能です。

温かみのある信楽焼きの手洗いボウル

Y.collection 陶器製 手洗いボウル

■メーカー名:Y.collection
■URL:http://www.y-collection.com
■製品名:陶器製 手洗いボウル
■品番:Y413
■材質・仕上げ:陶器
■カラー:志野
■サイズ:直径400mm/深さ150mm
■価格(税抜き):36,000円

■商品の特徴:
信楽焼は、土味の風合い、窯の中で数日間焼き続けられ生まれる、わび・さびの奥深い色合いが特徴の、温かみ溢れる日本生まれの製陶です。
この特徴を生かした、陶器製オリジナル手洗いボウル「信楽鉢」は、シンプルかつミニマムなデザイン10種類以上、また、伝統的な釉薬からオリジナルの配合まで、カラーバリエーションも20色と豊富にご用意しています。
パウダールーム、レストルームの他、玄関、寝室、和室等、様々な空間にお使いいただけます。それぞれのスペースに合った、彩りのあるサニタリーシーンををご提案致します。