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住宅関連 制度・マーケット情報

エンドユーザーが住宅メーカーを選ぶ上で、暮らし方を重視する顧客が増えてきています。建材が高性能化してきたこともあり、住宅性能の高さや資金計画だけでは候補を絞り切れず、顧客が「こんな風に生活したいなあ」と思わせる暮らし方提案が決め手になることも多いようです。また、最近の住宅メーカーのトレンドに見られるのが、屋外を居住スペースとして活用する提案です。リビングから続く屋外空間や屋上を「第二のリビング(くつろぎの場)」、「二世帯や友人との交流スペース」というように新しい役割を持たせることで、その価値を感じてもらおうという内容です。
この方向性としては以下のようなものがあります。

・大開口から屋外に繋がる「居心地の良さ」提案
・アウトドアメーカーなど企業コラボで新しいライフスタイルを提案
・屋上の利用の仕方を提案〜DIY、キャンプ、子どもと遊ぶ

自然との親しみや家族・友人などとの親しみといったように「暮らし方」を含めた提案がポイントです。
住宅における暮らしの場は室内に限りません。「庭付き一戸建て」という言葉があるように、庭を持つという事は多くのエンドユーザーにとってステータスであり、庭いじりやガーデニングなど自宅で自然を楽しむ事は、ゆとりのある生活を象徴するものです。最近の主婦の間では、オーガニックや自然素材といったナチュラル志向のユーザーが増えており、屋内外を問わず緑のある生活は好まれる傾向にあります。また、住宅メーカー側も建物だけでなく、外構工事も一緒に提案することをルール化するといったような取り組みで、受注額アップを目指す動きも目立ってきております。これからは屋外だけでなく、屋上も1つの居住空間として捉え、積極的な活用を各社アピールしています。

1アウトドアメーカー「スノーピーク」とのコラボ商品〜セキスイハイム

セキスイハイムは、アウトドアメーカーのスノーピークとコラボし、屋外の積極的な活用を目的とした商品を開発しています。また、このコラボ商品は既に、分譲住宅として全29区画の「スマートハイムシティ南流山 ライブテラス(千葉県流山)」にて販売しており、同分譲地ではスノーピークが従来から打ち出していたビジョンである「アーバンアウトドア」を訴求しています。
このコラボ住宅ではアウトドアダイニングやアウトドアリビングの活用提案はもちろん、アウトドア用品の手入れや収納がスムーズにできるよう間取りや動線もデザインされており、アウトドア好きな家族にとっては注目の住宅となるでしょう。アウトドアにそこまで関心はなくとも、都心への通勤圏内でありながら豊かな自然にかこまれた立地で、子供たちが安全に遊ぶことができることも特長の1つです。

セキスイハイム スノーピーク 「アーバンアウトドア」

また、HPでは「ソトに集う」「ソトで遊ぶ」「ソトでくつろぐ」「ソトグッズが片付く」をコンセプトに、様々なソトでの楽しみ方、過ごし方、住まい方を紹介しています。写真を見るとどれも、体験してみたくなる、ワクワクするような住宅が勢ぞろいしています。今でも省エネや様々なデザインを取り入れたコンセプト住宅がありますが、アウトドアメーカーとタイアップし、レジャー空間、余暇満喫に特化した住宅は初と言えるかもしれません。

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2屋上をアウトドアリビングとして提案〜旭化成ホームズ

旭化成ホームズ 「200%屋上LIFE」旭化成ホームズが打ち出しているアウトドアリビング提案が「そらのま」です。2階リビングの天井を「ひらく」という発想で、空とゆるやかにつながり、心地よい光や風をとりこんで室内と同じように使えるオープンエアのマルチスペースです。また、ホームページ「そらのまシミュレーター」では「そらのま」での過ごし方の画像を公開しており、季節毎、時間毎に異なる顔を映し出す「そらのま」の写真には、「心地よさそう」「楽しそう」「快適そう」を感じさせる魅力があります。「外部空間で過ごす」ことの楽しさと、プライベートな外部空間で過ごすと開放感を得られるため、「そらのま」を好むエンドユーザーは一定数いるでしょう。外部空間でありながらプライベートを保つという相反することの具現化に成功した商品と言えます。
旭化成ではこのほか屋上をリビングとして活用する「200%屋上LIFE」を訴求しています。2階の「そらのま」とその屋上の「200%屋上LIFE」を組み合わせて活用することで、さらに新しい住まい方提案が生まれてきそうです。

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3リビング+αの発想で「konoka」を開発〜住友林業

住友林業の「konoka」は「女性目線開発プロジェクト」が主導した新商品です。雑誌「LEE」の読者アンケートや各種ヒアリングにより、女性にとって居心地の良い住まいを作るための4つの特徴を盛り込みました。
(1)センスの良いキレイなリビングにするためのプランニング「koko living 発想」
重視しているのはリビングから発想する家づくりです。読者アンケートの実施を通じ、「新築を検討する際に最も大切に考えたい場所」として20〜40代の1位となったのは「リビング」。アイロンやメイク、雨の日の洗濯物などの家事をする場所に関してもリビングと答える女性が多く、リビングに生活の基本があると言えます。Konokaにはリビング+αの発想で、テラスリビングを住宅に配置しました。主婦のガーデニング空間として計画されていますが、晴れた日はガーデニングに囲まれながら家族がくつろげる空間を目指しています。この他にも以下の3要素を含んでいます。

住友林業 「konoka」

(2)インテリアからコーディネートする木の風合いを生かした心地よさ「konoka style」
(3)使うほどに愛着がわく設備や部材
(4)花とグリーンで毎日を豊にするがガーデンスタイル
当プロジェクトは同社にとって女性社員活躍を推進するものでもあり、より快適で心地よい生活提案を行うことを目的に発足したものです。今後も女性目線の家づくりを基礎に、最新のニーズを取り込むことでさらに新しい住宅が開発されることが予想できるでしょう。

(テキスト/株式会社住宅産業研究所 斎藤 拓郎さん)