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住宅&住宅設備トレンドウォッチ

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居心地の良い空間

2018.12.21

よく一家団欒などというと、お正月などみんなでゲームをしたり談話をしたりという光景を思い浮かべる方が多いと思いますが、世の中そんな家族の時間を持てている家庭はどのくらいいるのでしょうか?一般的な家庭では、子供は塾や部活動に忙しく、お父さんの帰りも夜遅く、なかなか家族が一同に顔を合わせる時間というものは案外少ないのが現実かもしれません。

また、たまに家族が一同に会したとしても、顔を突き合わせるのは食事時だけで、あとはテレビを見たり、スマホをいじっていたりと、同じ空間にいても家族の行動は意外に別々であることが多いのではないかとも思います。

私は決してそれを皮肉っているのではありません。「家族が皆同じ場所に居て、別々のことをしている」という状態、それこそが家族の居心地の良い状態なのではないかと思うのです。所詮家族といえども自立した個人の集まりです。それぞれに個性があり、趣味や交友関係も異なります。そんな家族の個を尊重し合って、空間のメリハリをどうつけるか、これが居心地の良い空間の上では鍵となる考えです。

大きなダイニングテーブルとスキップした床

実例を見ていきましょう。「TREEHOUSE」という住宅があります(写真1)。この住宅ではキッチンとダイニングが一体化していて、全長が2.7mほどもある大きなダイニングテーブルを造作で造り付けています。
我々の設計ではダイニングテーブルは可能な限り大きく作ることを意識していますが、それはたまに大人数で集まれるという利点もさることながら、宿題や読書、工作など家族がそこで自由な振る舞いをすることができるからです。

また随所に意識的に床段差を作ってもいます。バリアフリーという観点からは難もあるかもしれませんが、どこまでも平坦で見通しのきく空間というのは案外退屈なものです。生活に危険を生じさせない程度に死角を作ったり、段差を作るとそこに視点の変化が生まれ、そこで家族がさまざまな空間の使い方を発見していきます。少し極端な意見かもしれませんが、若いときから老後を意識して家づくりをするよりも、家族が向こう数十年を楽しく暮らせる家を考えた方が、老後も元気よく暮らせるのではないかと思ったりもします。

写真1. TREE HOUSE:大きなダイニングテーブルとスキップした床の空間
写真1.TREE HOUSE(設計:リオタデザイン):大きなダイニングテーブルとスキップした床の空間

外部環境を取り込む

一方、外部の環境を思い切り活かした空間もご紹介しておきます。ひとつは「隅切りの家」という桜並木をそのまま切り取ってインテリアにしてしまったような住宅です(写真2)。ここまでの景色はなかなか得られるものではありませんが、もしそのような環境に出会ったら、躊躇なく開放的なプランで応えたいところです。ですが一方で、開放的にしすぎて住まい手の身の置き場がないようなプランにしてしまうと途端に居心地が悪くなってしまいます。この住宅では、階段の手摺りを兼ねた腰壁が空間の領域を緩やかに仕切る役割を果たしていて、ダイニングやリビングが独立した領域感で包まれるように設計しています。
それにより、家族が各々の場所で自由にくつろぎながら、家族の空間としての一体感を感じて頂くこともできる空間になっています。

写真2. 隅切りの家:桜並木をインテリアに取り込む
写真2.隅切りの家(設計:リオタデザイン):桜並木をインテリアに取り込む

街に開いた大きな開口部

また「路地の家」では、同じく路地に面した立地を活かし大きな開口を開くことで、都市空間を我がものにするような解放感を獲得しています(写真3)。一方で、いつもこれでは暮らせませんから、木戸を開け閉めすることで自らプライバシーの調整ができるようにも作られています。路地側に設けた縁側は、敷地の内部にありながら、木戸を開放すると街の一部にもなります。ご家族が街の人たちとつながりながら暮らしてゆくための設えとなっています。

このように、家族とその個を尊重した居場所を考えることこそが居心地の良い空間を考えることにつながります。絶対的に居心地の良い場所などはなく、あるのはその人にとって居心地が良いかどうかではないでしょうか?敷地条件を観察し、ご家族の要望に耳を傾けながら、唯一無二の特別空間を設計したいものです。

写真3. 路地の家:大きな開口部で解放感を演出
写真3.路地の家(設計:リオタデザイン):大きな開口部で解放感を演出

監修:リビングデザインセンターOZONE
テキスト:関本竜太(建築家/リオタデザイン)

製品のご案内

高気密・高断熱・高性能 木製サッシ

タミヤ株式会社 ウッド フェンスター
メーカー名
タミヤ株式会社
URL
http://www.tmy.jp
品名
ウッド フェンスター
材質・仕上げ
木製・塗装仕上げ
仕様
ドレーキップ・ケースメント・オーニング・フィックス・へーべシーべ・ドアなど 窓種によって異なる。
サイズ
オーダー
価格(税抜)
見積価格

タミヤ株式会社の木製サッシ、ドアは国内で製造される高気密、高断熱、高性能の木製サッシ専門メーカーです。全てオーダーメイドでミリ単位での製作が可能です。材種は米ヒバ、米松(ピーラ)、ヒノキ、地域産材、高温処理したアッシュ、アセチル化木材などの選択が可能です。塗装色は標準17色からお選びいただけます。金物はドイツをはじめとするヨーロッパのものを使用し、ガラスは複層硝子、三層硝子、四層硝子、ガス入りなどでも対応可能です。木製自動ドア、木製排煙窓、丸窓、木製カーテンウォールなども製作しています。防火設備認定、CP認定も取り揃えています。タミヤのWOOD FENSTERは「採光」「断熱」「木のぬくもり」とおしてお客様に居心地の良い空間をご提供させて頂きます。

ENGLISH FARMHOUSE TABLE ダイニングテーブル

エーディコア・ディバイズ NEO CLASSICO Heritage
エーディコア・ディバイズ NEO CLASSICO Heritage
エーディコア・ディバイズ NEO CLASSICO Heritage
エーディコア・ディバイズ NEO CLASSICO Heritage
メーカー名
エーディコア・ディバイズ
URL
http://www.adcore.co.jp
品名・品番
NEO CLASSICO Heritage NC-052 MODEL
素材・仕様
  • 天板:ホワイトオーク材+ホワイトオーク厚づき突板ランダム貼り、うずくり加工
  • 脚部:ホワイトオーク材、ハンドメイド轆轤(ろくろ)加工
  • 塗装:ポリウレタン塗装仕上
サイズ
W900・D900/W1800・D900/W2100・D1000/Φ1200  H720
価格(税抜)
213,000〜315,000円
エーディコア・ディバイズ NEO CLASSICO Heritage
エーディコア・ディバイズ NEO CLASSICO Heritage
エーディコア・ディバイズ NEO CLASSICO Heritage

イングリッシュ ファームハウスは、イギリスの農家のテーブルをモチーフにリデザインしました。実用的な4本脚のテーブルは、作業用として安定感を求められるシーンにも使われました。幕板を廃したシンプルな構造で、フォーマルにもカジュアルにも様々なシーンにお使いいただけるダイニングテーブルになりました。
重厚な厚みを持つ天板はホワイトオーク材のフレームにホワイトオーク材の厚突板をうずくり加工し、はめ込みました。脚部はホワイトオーク材を手仕事で轆轤(ろくろ)加工し、美しい木目を出しました。天板も脚部もナチュラルな木目の美しさをお楽しみ下さい。