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都市生活レポートのご紹介 非常食に関する意識と実態

2019.1.25

災害への備えとして、3日~1週間分の水・食料の備蓄が推奨されています。備え方としては、保存のきく普段の食品を買い足して備蓄する「ローリングストック(日常備蓄)」が注目されています。「非常食」についての実態と意識を調査した結果を踏まえて、日常の中で災害に備える工夫をご紹介します。

1地震だけでなく、台風や集中豪雨への不安が大きく

都市生活研究所で、2014年と2018年に「日頃から不安に思うこと」を聞いた結果を比較したところ、「台風」「ゲリラ豪雨・集中豪雨」と回答した人の割合が、約2倍に増えていました。2018年の夏は、大型台風の度重なる上陸や、集中豪雨による大規模な災害のニュースが多かったことの影響と思われます。

図1.日頃から不安に思うこと<2014年と2018年の比較>
図1.日頃から不安に思うこと<2014年と2018年の比較>

27割以上の人が水や食料を備蓄しているが、若年層では低い

現在備蓄している飲料・食料を聞いたところ、「水」が最も多く約7割の人が備蓄していました(図2)。次いで菓子類、主食が高くなっています。
「備蓄しているものはない」人は約24%ですが、年齢別に見ると若い人ほど高くなっており、若年層の備蓄率が低いことがわかります(図3)。

図2.ご自宅で、非常用に備蓄している飲料・食料
図2.ご自宅で、非常用に備蓄している飲料・食料
図3.「備蓄しているものはない」人の割合
図3.「備蓄しているものはない」人の割合

3非常食の賞味期限切れの経験者は約6割

非常食を備蓄している人は多いことがわかりましたが、一方で、「賞味期限が切れていたことがある」という人が6割近くであり、見直しを忘れて賞味期限切れにしてしまう人も少なくないようです。
図4.「非常食」の賞味期限が切れていたことがある
図4.「非常食」の賞味期限が切れていたことがある

4ローリングストックを「行っている+行いたい」人は7割以上

備蓄の見直しを忘れて賞味期限切れにしてしまう人もいることがわかりました。それらを防ぐための備蓄方法「ローリングストック(日常備蓄)」について、認知と意向を聴取しました。
「ローリングストック」という言葉の意味を知っている人は約3割でしたが(図5)、言葉の意味を説明した後に、行いたいかどうかを聞いたところ、「既に行っている」人が約24%、「今後行いたいと思う」人が約48%であり、実施中+実施意向のある人は7割以上でした(図6)。

図5.「ローリングストック」という言葉の意味を知っている
図5.「ローリングストック」という言葉の意味を知っている
図6.「ローリングストック」を行いたいと思うか
図6.「ローリングストック」を行いたいと思うか

5「非常食」をおいしく調理できる方法を知りたい人が、半数以上

ローリングストックでは、普段の食事で備蓄した食料を使って買い足しますが、「非常食」をおいしく食べる調理法を知りたいと思っている人は半数以上であり、備蓄した食料の調理法に対するニーズがあることがわかります。
図7.「非常食」をおいしく食べる調理法が知りたい
図7.「非常食」をおいしく食べる調理法が知りたい

6備蓄した「非常食」を美味しく、楽しく食べる“サバイバルナイト”

つい見直しを忘れて賞味期限切れになってしまうことの多い「非常食」。それを防ぐ方法である「ローリングストック(日常備蓄)」を行う場合も、普段の食事で備蓄した食料を美味しくいただくことが大切になります。
「非常食」やローリングストックで備蓄した缶詰・レトルトなどを普段の食事に取り入れる際に、災害時を想定して限られた水やエネルギーで調理を行ったり、ラップを使って洗い物を出さない工夫をするなどサバイバルを疑似体験してみてはいかがでしょうか。