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住宅&住宅設備トレンドウォッチ

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家族が集まる食空間

2018.4.20

「住宅」における「食空間」を設計する際は、必ずしも「食べる」という行為だけの場所ではないということを念頭に設計することが大切です。「食べる」以外の行為、例えば、食事をしながらテレビを見る、食卓テーブルで勉強をする、家族で集まってゲームをする・・・など。食卓周辺で行なわれる家族の行動はさまざまで、家族ごとにその暮らし方もさまざまです。そのあたりがレストランなどの食空間を設計する時とは、大きく異なる点と言えるのではないでしょうか?

食空間設計のために必要なヒアリング

食空間を設計するためには、まず、食に関する生活全般の習慣を注意深くヒアリングすることから私たちの事務所では始めています。

  • ・食事をしながらテレビは見ますか?
  • ・あるいは、食事中、子供にテレビを見せないようにしていますか?
  • ・朝食の時、新聞を読む人はいますか?
  • ・ご夫婦ともに料理をしますか?
  • ・朝は家族のためにお弁当を作りますか?
  • ・食事の後片付けの係りは決まっていますか?全員で行ないますか?
  • ・お子さんは食卓で勉強をしますか?
  • ・食卓で仕事をすることはありますか?
  • ・食卓の上につい置きっぱなしになってしまうモノはありますか?
  • ・家族全員で食事をする機会は週にどれくらいの頻度ですか?
  • ・家族がよく集まるのは食卓ですか?リビングですか?
  • ・食事を共にする来客の頻度は年に何回くらいですか?
  • などなど。
  • 食空間イメージイラスト

これらのヒアリングを経てご家族のライフスタイルを読み取り、食空間を設計していきます。一般的には、ダイニングには大きな食卓テーブルを置き、リビングにはテレビの前にソファを置き、キッチンはダイニングとの動線を重視して配置する・・・典型的なLDKはそういうイメージかもしれません。居住者を想定していない建売住宅やマンションの場合、あるいは注文住宅でも多くの場合、そのような食空間の一般的な間取りが正解かもしれません。
ただ、家族のライフスタイルによっては、一般的な食空間とは異なる食空間を設計することもあります。

ハイカウンターとサンクンリビングの食空間

ある事例を紹介します。この家には大きな食卓テーブルもソファもありません。そのかわり、ハイカウンターの食卓とハイチェアの椅子(図1)、段差のあるサンクンリビング(図2)があります。
家族構成は、40代の夫婦と大学生の3人家族。実は私たち家族の家です。
子供が小さい頃は、一つの大きな食卓テーブルにいつも3人が集まり、食事をする時も、テレビを見る時も、勉強する時も、本を読む時も、昼寝をする時も、会話をする時も、常に同じ空間で過ごし家族のコミュニケーションが取りやすく快適な食空間でした。
しかし、子供が大学生にもなると、それぞれの生活時間帯も次第にずれ、家族全員揃って食卓を囲むという機会は、ほとんどなくなってきました。
そこで、食卓は、横並びのハイカウンターとして省スペース化し、その分のスペースをリビングに還元しました。食事中にテレビを見ることが多い我が家にとっては、どの席も正面にテレビを見ることが出来るのは嬉しい配置です。ハイカウンターの後方には、PCコーナーがあり、ちょっとした仕事をここで行なうことが出来ます。壁面収納には、食卓上に置きっぱなしになりがちな文房具や薬、領収書、郵便物などの場所を細かく指定してしまえる引出しが格納されています。
また、リビングにはソファを置かず、その代わりに床に2段の段差を付けて、サンクンリビングとしました。(サンクンとは沈むという意味です。)狭い場所にソファを置いてしまうと、せいぜい2人分の座る場所しか取れず、ましてや誰かひとりが寝ころがってしまうと、他の人の居場所がなくなってしまいます。ソファを置かず、サンクンリビングとすることで、家族にとって多くの居場所を造り出すことができました。もちろん、大勢の来客にも対応することができます。またサンクンリビングの中央には、オリジナル製作のちゃぶ台を設置し、第2の食空間(図3)となるように設定しています。鍋料理の時などは、こちらに集まって食事をします。

ハイカウンターの食卓とハイスツール
図1.ハイカウンターの食卓とハイスツール
ハイカウンターの後方にはPCコーナーと壁面収納を設置
段差のあるサンクンリビング
図2.段差のあるサンクンリビング
どこからでもテレビが見られる設計
サンクンリビングとオリジナルちゃぶ台
図3.サンクンリビングとオリジナルちゃぶ台
大勢のお客様や鍋料理の際は第二の食空間となる

住まい手のライフスタイルを読み解く

このように、住宅における食空間の設計は、「食べる」以外の行動にも着目し、住まい手のライフスタイルを読み解くことで、一般解ではなく、その家族にとって、より快適な食空間を作り出すことが出来るのではないかと考えています。

監修:リビングデザインセンターOZONE
テキスト:奥山裕生(アトリエ橙)

製品のご案内

木の魅力をそのまま生かした「床」

メーカー名
株式会社 伊勢通
URL
http://isetsu.co.jp
製品名
複合フローリング NSシリーズ(床暖房対応)
樹種
オーク、ブラックウォルナット
仕上げ
オイルクリア仕上げ
サイズ
厚12×幅120×長さ909mm(表面2mm無垢板)
価格(税抜)
定価 オーク14,700円/束、ブラックウォルナット17,700円/束

フローリングはお部屋の印象を決める大事なアイテムの一つ。色味や柄によって、お部屋の雰囲気も大きく変わってしまうことがあり、フローリング選びには頭を悩まされるのではないでしょうか?
「やっぱり明るい雰囲気のダイニングがいい」という方にはオークがお勧め。フローリングの定番樹種で、家具に合わせやすい点も特長。「都会的な雰囲気にしたいなあ」という方にはブラックウォルナット。こちらも根強い人気のある樹種で、高級感を演出します。
表面には節やパテを含む、ナチュラルで表情豊かな2mm厚の無垢板を使用。床暖房にも対応しています。ハイスペックで尚且つ、お手頃な価格帯も魅力のひとつ。施工性も良く、リノベーションにもお使い頂いています。

素晴らしい森の材との出会い

メーカー名
柏 木工株式会社
URL
http://www.kashiwa.gr.jp/
製品名
スーパープレミアムテーブル (写真中央)
品番
PDT17K
樹種・仕上げ
天板ウォールナット / 脚オーク ウレタン樹脂塗装
カラー
天板WP色 / 脚BP色
サイズ
W2100×D950×H700mm
価格(税抜)
537,000円
製品名
シックアームチェア (写真左)
品番
PDC02K
樹種・仕上げ
背板ウォールナット / 木部オーク ウレタン樹脂塗装
カラー
木部 P色 / 座面 本革Z-013
サイズ
W597×D550×H736/SH430/AH620mm
価格(税抜)
93,000円
製品名
シックサイドチェア(写真奥)
品番
PDC01K
樹種・仕上げ
背板ウォールナット / 木部オーク ウレタン樹脂塗装
カラー
木部 P色 / 座面 本革Z-013
サイズ
W490×D550×H736/SH430mm
価格(税抜)
86,000円

◆SUPER PREMIUM TABLE
良質のウォールナットを産するアメリカの五大湖周辺。中でも特に限られたエリアで最高品質の原木を厳選しています。贅沢に三枚の無垢材のみで接ぎ合わせた本物にふさわしいテーブル、木目と節目の美しさが特徴のウォールナットの良さを充分に引出す技術とデザイン。
一枚一枚木目・色目を吟味し一枚の天板に仕立てています。味わい深い大木の風格を備えたテーブルがマエストロの腕から生み出されました。

◆CHIC CHAIR
〈最高の座り心地〉を追求し開発されたチェア。
腰から背にかけて流れるように体にフィットする背もたれ、体圧を分散する通常よりも深い立体的なカーブをつけた座面。主たるパーツが三次元曲面で構成されたこの椅子は〈最高の座り心地〉を実現するとともに〈他にはない美しい造形>を生み出しています。2016年GOOD DESIGN受賞。