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住宅&住宅設備トレンドウォッチ

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知っておきたい、インテリアデザイントレンド2019-2020

2019.3.22

インテリアデザインのトレンドをけん引する見本市、「メゾン・エ・オブジェ」と「パリ・デコ・オフ」が1月中旬にパリで開かれました。世界での販売を視野に入れ、本来の強みや個性を打ち出す傾向が各ブランドに見られ、原点回帰を感じました。
このコラムでは、インテリアデザインの構成要素である「色彩」「素材」「模様」「技術」「インテリアポイント」別に、それぞれのトレンド傾向をレポートします。

色彩:アフリカのグリーンカラー、優美なピンクカラー

2019年から2020年にかけて大切な提案色はグリーン系とピンク系と言えます。グリーン系は昨年までの青みから黄みに移行した印象です。
パリの高級ホテルの「リッツ・パリ」や「ホテル・ド・クリヨン、ア・ローズウッドホテル」の改装のとき、ほとんどのファブリックを任されたフランスを代表するテキスタイルメーカー「ピエール・フレイ」の提案色は「アフリカの大自然からインスパイアされたグリーンバリエーション」。ビリジアンやボトルグリーンなど、「深みのあるグリーン」がキーカラーです(写真1)。
的確なカラー提案で定評のあるリーン・ロゼは、フランスのインテリアデザイナー、ブルレック兄弟の代表作「PLOUM」をオーキッドピンクで表現し(写真2)、イタリアのテキスタイルブランド、ルベリは優美なクラウディピンクを披露しました。

Paris Deco Off からPIERRE FREYピエール・フレイ(仏)
写真1.Paris Deco Off からPIERRE FREYピエール・フレイ(仏)
生命力あふれるアフリカの植物を描いたカーテンと深みにあるグリーンのソファとのコーディネートがトレンディ。
Maison & ObjetからLIGNE ROSETリーン・ロゼ(仏)
写真2.Maison&Objet からLIGNE ROSET リーン・ロゼ(仏)
オーキッドピンクが映えるキルティングがおしゃれなニットカバーのソファ。

素材:欧州ブランドが憧れる和紙

欧州では和紙が憧れの素材です。フランスの壁紙ブランド「エリティス」は日本の桜と和紙から発想した「野に咲く桜」という意味を持つ「レ・スリズィエ・ソバージュ」と名付けた新作の壁紙を発表しました(写真3)。
和紙を一度濡らして色を載せることで滲んだ柔らかな表情が生まれる、11の工程を経て誕生した逸品です。

写真3. Paris Deco Off から ELITISエリティス(仏)
写真3.Paris Deco Off から ELITISエリティス(仏)
最新作の満開の桜を描いた壁紙は今春、パリのセレブ御用達の「ブッダー・バー・ホテル」の壁を彩っています。

模様:伝統模様のモアレ

200周年を迎えたクリスチャン・フィッシュバッハ(スイス)の今回のテーマは「革新と伝統」。伝統模様のモアレと革新的な素材を組み合わせた新作「インタラクション」(相互作用)を披露しました(写真4)。
素材は綿39%, アクリル35%, ポリエステル17%, 金属繊維9%と絶妙な交織。裏地の黒いサテン地に細い2種類の金属糸を織り込み、布を180度回転させると見え方が銀色から金色に変わります。
モアレ模様は100年の歴史をもつフランスのモアレ工場で製作。2枚に重ねた生地に、2人の職人が木の棒で左右から圧力をかけて模様を作り、新たな素材と手仕事による新作は未来感覚の作品となりました。
同様の技術を用いた生地に大らかな草花模様を施した「インターフローラル」はドイツのデザインアワード2019を受賞しました。

写真4. Paris Deco Off から CHRISTIAN FISCHBACHERクリスチャン・フィッシュバッハ(スイス)
写真4.Paris Deco Off から CHRISTIAN FISCHBACHERクリスチャン・フィッシュバッハ(スイス)
伝統模様のモアレを大胆に表現した未来感覚の話題作。

技術:1 −木版画

イギリスのテキスタイルブランドのロモが発表したモノクロ写真のような新作「ミズウミ」は革新と伝統を感じます(写真5)。
ノルウェーの森と湖を題材にした自然感あふれる作品は、日本人アーティストで木版画家の湯浅克俊さんが手掛けました。湯浅さんは、およそ1ヶ月を費やし、1×2㍍のベニヤ板に彫刻刀で風景画を仕上げました。彫り上げた板にインクを載せ和紙をかぶせて刷ります。「伝統的な道具を使ってのアナログな作業が私の仕事で、それから先はロモがデジタルな技法で表現していく」(湯浅さん)。

写真5.モノクロのシックな雰囲気が漂うリビングルーム
写真5.モノクロのシックな雰囲気が漂うリビングルーム

技術:2 −吸音カーテン

素材開発に定評のあるスイスのブランド、クリエーション・バウマンの話題作「サイレント・ライト」は、私生活や職場において生じる騒音を吸収する吸音型カーテン(写真6)。
通常のカーテンに比べて数倍の吸音力があります。4代目のフィリップ・バウマンさんは「世界中の企業が課題にする働き方改革に一役買いたい」と手答えを感じています。

写真6. Paris Deco Off からROMOロモ(英) CREATION BAUMANNクリエーション・バウマン(スイス)
写真6.Paris Deco Off からROMOロモ(英) CREATION BAUMANNクリエーション・バウマン(スイス)
通常のカーテンに比べて数倍の吸音力があり、柔らかな触感と透け感も実現した吸音カーテン。

押さえるべきインテリアポイント

商品の出来上がるまでのストーリーを把握することも大切です。この色彩はどんなイメージから表現されているのか?
次に重要な模様の背景も把握しましょう。100年の歴史をもつフランスの工場で製作された伝統模様のモアレを現代風に仕上げた模様がトレンドになります。素材は日本の和紙からヒントを得た壁紙やタペストリー、インテリアアートが登場するでしょう。今年のインテリアトレンドをお客様との楽しい会話にお役立てください。

監修:リビングデザインセンターOZONE
テキスト:ホームファッションラボ 堀和子

製品のご案内

多彩な表情をもつファブリック

写真左側:INTERFLORAL(インターフローラル) 14567 写真右側:INTERACTION(インタラクション) 14566
写真左側:INTERFLORAL(インターフローラル) 14567
写真右側:INTERACTION(インタラクション) 14566
日本フィスバ株式会社
メーカー名
日本フィスバ株式会社
ブランド名(国名)
クリスチャン・フィッシュバッハ
URL
http://www.fisba.co.jp
品名・品番
写真左側:INTERFLORAL(インターフローラル) 14567
写真右側:INTERACTION(インタラクション) 14566
素材
〈2柄とも〉 綿39%, アクリル35%, ポリエステル17%, 金属繊維9%
サイズ
〈2柄とも〉 140cm幅
価格(税抜)
写真左側:INTERFLORAL(インターフローラル)  31,800円/m
写真右側:INTERACTION(インタラクション)  26,800円/m

「インターフローラル」は見る角度によって見え方がゴールドからシルバーに変化する洗練されたツートーンのベース生地に豪奢な花柄がプリントされています。光の当たり方や見る角度によって見え方が変わります。独自の製織技術とモダンなプリント、そしてデザインの結集によって生み出された宝石のような輝きをもつ生地です。ドイツのデザインアワード2019を受賞。
「インタラクション」も同様に布を180度回転させると見え方がシルバーからゴールドに変わる洗練された生地で、手仕事による本物のモアレ技術から生まれるミラー効果とヴィヴィットな輝きが特徴です。

インテリアにもスパイスを!壁紙コレクション「SPICE」

有限会社わ SPICE
メーカー名
有限会社わ
ブランド名(国名)
Tenue de Ville<テヌ デ ヴィレ> (ベルギー)
URL
http://www.wallart.co.jp
コレクション名
SPICE
品名・品番
壁紙・壁画コレクション
素材
不織布
壁紙サイズ
幅53cm×長さ10m/本
壁画サイズ
幅159cm×高さ3m/set 他
壁紙価格(税抜)
17,000円/本 ~
壁画価格(税抜)
42,000円/set ~

テヌ デ ヴィレのメインデザイナーである、アレクシアの好奇心とユニークなパーソナリティが様々なインスピレーションと結合し、優雅で洗練された世界観のコレクションが生まれます。
2019年新作コレクションは「SPICE」。ボタニカルパターンがメインのコレクション。
デザイン一つ一つのネーミングがスパイスやエッセンシャルオイルの名前で、エキゾチックで香り立つエレガントな雰囲気に仕上がっています。色調はグリーン・ピンク、とっておきのブルー、そしてオレンジの美しい色たち。
「今のインテリアデコレーションに刺激・スパイスを」のコンセプトに合わせ、個性的でインパクトがあるデザイン、色が刺激しあい、調和して、伸びやかにストーリーある空間を演出します。