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住宅&住宅設備トレンドウォッチ

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家事ラクが時短につながる楽しい住まい

2019.10.18

住宅一次取得者層のライフスタイルを鑑みると、「家事ラク」「時短」は住まいと切っても切れないテーマの一つです。忙しい家族皆の時間を生み出し、楽しく過ごせる住まいのかたちとはどのようなものでしょう。
住宅設計を多く手掛ける建築家・石井正博さんと近藤民子さんから、家の中での時短のポイントや家族皆で使える空間のあり方など、設計の切り口から事例を交えて解説いただきます。

住まいにおける家事効率アップの意味

女性の社会進出が進み共働き世帯の割合が増加している現在、家づくりにおいて家事の効率化を図り、家族みんなが家事に参加しやすいプランニングの重要性が高まっています。家事の効率化により家事にかける時間を短縮できれば、その分家族との時間を増やすことができ、自分がリラックスするための時間としても使うことができます。家事がラクになるように、家事動線とプランニングに工夫を凝らした事例を三つご紹介します。

家族共用の着替え室(ファミリークローク)で家事を効率化[ときどき電車の見える家]

家族それぞれの衣類を各個室に全て収納すると、その分部屋は狭くなり、取り込んだ洗濯物は各個室まで何度も往復して片づけることになります。そこで家族共用の着替え室(ファミリークローク)を設けて衣類の収納を一ケ所にまとめ、各個室の広さを確保するというプランが増えています。

衣類の収納をファミリークロークに集約することで、洗濯物を取り込んで片付ける時間と労力を減らすことができます。ファミリークロークは玄関に隣接して設ける方法と、水回りに隣接して設ける方法がありますが、この事例では水回りとともにキッチンにも隣接させています。入浴時には脱衣室で着替える衣類を用意してから浴室に向かえるので、各個室に着替えを取りに行く必要がなく便利です。バタバタしがちな朝も、水回りの近くにファミリークロークがあればスピーディーに支度ができます。

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ファミリークロークの例[ときどき電車の見える家]

水回りに室内物干し(サンルーム)を設けて家事を効率化[くるりのある家]

室内物干し用のサンルームを洗面室の隣に設けた事例です。サンルームには洗濯機を設置してあり、洗濯した物はすぐにここで干せるので、濡れて重い洗濯物を持って移動するストレスはありません。乾いた洗濯物を畳んだりアイロンをかけたりした後は、近くに設けた着替え室まで一直線の動線で収納できる無駄のないプランです。

室内物干しのできるサンルームがあると、洗濯⇒物干しの効率が良くなるだけでなく、その日の天候を気にすることなく干したまま出掛けられ、夜中に雨が降ることも気にせずに干すことができます。また、花粉症の原因となる花粉、土埃、排気ガスの匂いなどが洗濯物に付着することも気にする必要がなくなります。

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室内物干し用のサンルームと洗面室[くるりのある家]

家族が家事に参加しやすいアイランド型キッチン[庭に向かった家]

キッチンを壁面から切り離してアイランド型にすると動線上の行き止まりがなくなるため、複数人での作業がしやすくなります。子どもと一緒に、あるいは夫婦で分担しながら作業できるので、時短になるだけでなく家族のコミュニケーションも図ることができます。アイランドキッチンに連続させてダイニングテーブルを設置し、その高さを揃えれば、調理⇒配膳⇒食事⇒片づけという一連の作業がスムーズに行えます。事例ではキッチン側の床を150mm下げて高さを揃えています。キッチン側からは、洗面室・浴室さらには物干しテラスへ最短距離で行ける動線になっているので、キッチンでの家事と洗面・洗濯・物干しを並行して行うことが可能です。

また、キッチンの近くにワークスペースを設けているので、食事の準備や後片づけをしながら子どもと会話でき、勉強を見てあげることもできます。日々の限られた時間のなかで、家族とのコミュニケーションを深めるための工夫の一つです。

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高さや動線に配慮したアイランド型キッチンと、ワークスペース[庭に向かった家]

テキスト=石井 正博、近藤 民子(設計事務所アーキプレイス)
監修=リビングデザインセンターOZONE

製品のご案内

SENTAKU LIFEのススメ

株式会社ナスタ 屋内物干Airシリーズ エアバー
株式会社ナスタ 屋内物干Airシリーズ エアバー
メーカー名
株式会社ナスタ
URL
https://www.nasta.co.jp/product/utility/027.html
製品名
屋内物干Airシリーズ エアバー
品名・品番
KS-NRP023-○○色
素材・仕上げ
本体・カバー→PP樹脂、竿→鉄(PP被膜)
サイズ
W1200*H98.5*D94mm ストローク=1200mm
価格(税抜)
NRP023-12色 定価¥29,800-/NRP023-22色 定価¥39,800-

現代のライフスタイルでは季節に限らず「日本の家庭の9割以上」が室内干しをしています。様々な理由から「せざるを得ない」面があるようですが、「雑多な生活感を出すのがイヤ」、「メインの居住空間が散らからないようにしたい」というような意見もあります。
室内の天井に取り付け可能な室内物干「AirBar(エアバー)」は、窓に面した天井に設置すれば、そこが日当りの良いランドリースペースに変わります。室内の美しい洗濯風景が広がります。
手動昇降式で操作棒が変形するので使いやすく、収納フックが付属します。またストロークが長いのでお子さまのお手伝いや車いすでの使用もしやすいです。
使い勝手やカラーは自分好みに合わせて、チョイスも可能です。

プッシュオープン機構が備わった折れ戸用金具ユニット

ヘティヒ・ジャパン株式会社 ウィングラインL折れ戸システム
メーカー名
ヘティヒ・ジャパン株式会社
URL
https://web.hettich.com/ja-jp/wingline-l
製品名
ウィングラインL折れ戸システム
仕様
木製折れ戸用金具、プッシュオープン機構付き
対応扉サイズ
高さ:最大2,400mm、幅:最大600mm、重量:最大25kg
価格(税抜)
オープン価格

ウィングラインLは、クローゼットやシステムキッチンなどの折れ戸用金具ユニットです。
「プッシュオープン機構」により扉面を押すだけで簡単に開き、ハンドルレス(開閉取手がない)が可能になりました。また、開いた時に扉が最小限に折りたたまれるため、狭い空間でも収納効率が向上します。適用範囲が広く、リビング家具やシステムキッチン、玄関収納などあらゆる家具扉に使うことができます。
「プッシュオープン機構」によるオープニングサポートシステムが、扉を開ける動作をアシストするので、全ての人に優しい設計です。またハンドルレスによって、家具・キッチンなどのデザインの可能性が広がります。ウィングラインLは、機能性とデザイン性をあわせもつ日本初上陸の金具ユニットです。