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住宅&住宅設備トレンドウォッチ

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玄関のデザイン

2019.6.21

よくよく考えてみると、私たちは「玄関」という存在を少しおざなりにしてきたのではないでしょうか。
元々は、「玄」は奥が深い悟りの境地を意味し「関」は入り口のこと。現代では単に家の出入口を総称するような意味に変わって来ました。この一般的に「玄関」と呼ばれる空間も、建築設計の中の重要なファクターとして取り入れることができます。
オープンヴィジョンの田中 幸子さん、齋藤 要さんにいくつかの事例をご紹介いただきました。

キッチンと往来をつなぐ、土間を利用した「玄関」

まずご紹介いただいたのが「六角橋の家」です。
建て主はご夫婦そろって食への関心が高く、「料理を作りながら食べる事の好きな仲間たちが集まることが出来る家にしたい」との奥様の希望に応えた住宅です。
一階の10坪ほどの場所は、キッチンとテーブルが備えられた土間になっていて、ここでは靴脱ぎはせず土足のまま。将来的には店舗や料理教室にしたいとの建て主の夢も内包するこのスペースは、外の往来とも繋がったオープンなかたちになっています。
よく外国映画などで見られるホームパーティーで、広めのキッチンにゲストも交え集まって会話が盛り上がるシーンがありますよね。なにかそんなイメージを持ちました。無論、この住宅の上層階はプライベートな空間がきちんと構成されています。

写真1
バス通りに面した3階建ての住まい。1階がオープンな土間空間、上階はプライベートな空間です。
写真2
キッチン付きのオープンな土間が、住まいと街をつなげます。「どこまでが玄関か」(田中さん、齋藤さん)示唆に富む空間でもあります。

親子世帯もご近所もつなぐ、縁側のような「玄関」

もう一つ特徴的な例として伺ったのが、西調布の商店街に位置する二世帯住宅です。外界の喧騒を緩衝する為に半地下にして表通りを通行する人々と視線が重ならないように設計されています。
玄関は二世帯共用として、そこから各世帯へ緩やかに別れていくわけですが、エントランスホールには簡便なベンチが置かれ、ふた家族のちょっとした交流の場を作っています。社会と積極的に関わって行こうとされるこの家には、外にもベンチが置かれ、門扉にはガレージセールなどのお知らせを掲示出来るようにし、更には、犬のリードを繋げられるようにして、犬好きが集まって会話ができるようなポケットパークになっています。外構全体が外に開かれた、ある意味で「玄関」と言えるのではないでしょうか。

その他、玄関からの続きを広い子ども部屋のように設え、近所のお子さんたちが自然に集まるようなスペースにした例などを伺いました。
「限られたスペースでこそ玄関の持つ意味合いは大きいし、暮らしが色濃くでるのではないでしょうか」(田中さん、齋藤さん)。そこには日本人の多くが懐かしいとの印象を持つ縁側や土間といった既視感を感じるのかもしれません。

写真3
商店街の一角に建つ二世帯住宅。エントランスにはベンチのあるポケットパークを。街に開く住まいです。
写真4
共有エントランスを二世帯のコモンスペースとし、そこから各世帯のプライベートスペースへ緩やかにつながります。

取材・文=森口 潔
監修=リビングデザインセンターOZONE

製品のご案内

使いやすさと美しさを両立したポストと機能門柱

(株)ゴーリキアイランド
メーカー名
(株)ゴーリキアイランド
URL
https://www.brass.co.jp/item/ME01RD/
製品名
郵便ポスト+機能門柱(表札付)
品名・品番
bobi + Meri p & Sopo RD・ME01RD
素材
郵便ポスト、門柱:スチール製
照明:真鍮製
仕上げ
レッド仕上げ
サイズ
郵便ポスト:幅409×高さ1650(埋設部含む)×奥行210mm(投函口:幅265×高さ38mm)
機能門柱:幅369×高さ2009(埋設部350含む)×奥行119mm
価格(税抜)
215,300円
付属品
郵便ポスト:鍵開閉(3枚)
機能門柱:屋外コンセント
照明:LEDユニット(1.4W 200LM)
※インターホンは付属しておりません。別途ご購入ください。

フィンランド生まれの郵便ポスト「bobi(ボビ)」シリーズとそれに調和するデザインの機能門柱「Meri series(メリシリーズ)」を組み合わせると、まるで灯台の灯りの下で家を守る門番のような姿。
門柱には表札や照明、インターホンもあり、さらに屋外コンセントが標準装備されているので、庭での作業や車の清掃・洗車などに便利。
人気の郵便ポスト「bobi」と機能門柱「Meri series」を並べて設置することで、訪れる人を導く道標となり、主人に代わってゲストを迎える家の顔となるでしょう。 また、玄関から離れた位置に設置することで、訪問者に家の中を覗かれるのではないかという心配がなくなります。

環境性能を追求したe-シリーズ

ウッドソリューション SAKAMOTO
メーカー名
ウッドソリューション SAKAMOTO
URL
https://eco-sakamoto.co.jp/
製品名
木製玄関ecoドア/木製60分防火ドア
品名・品番
ポローニアeco45/ポローニアFP60 S
素材・仕上げ
桐集成材
サイズ
W900×H2100×t47(扉サイズ)
価格(税抜)
213,000円~(枠セット)/398,000円~(枠セット)

e-シリーズは、これまで建具の材料として使われる事が少なかった、桐の集成材を芯部に使ったベタ芯(ちゅう密)構造となっています。桐の最大の特徴は熱伝導率が0.07W/mKと木材の中ではバルサに次いで2番目に低く、断熱効果に大変優れています。この特徴は防火ドアでも活かされ、桐枠を使った60分耐火試験の合格は世界初となります。また桐は杉・檜に比べ6~10倍の早さで成長し大量のCO²を吸収します。(1セットあたり:炭素固定量19.5㎏/CO²吸収量71.5㎏)
ベタ芯構造は遮音効果も高く、適度な重さにより重低音のノック音や落ち着きのある開閉動作など、高級で上品な住環境の性能も向上しています。