1「食」は、人とつながり楽しむための大切なツール
24~30歳※の『コミュ食世代』は、「友人との食事が一番楽しい時間」と答える割合が高く(図1)、外食では見栄えの良い料理の写真をSNSにアップすることも楽しんでいます(図2)。「食」はSNSにアップしても嫌味にならない貴重な素材、と彼らは言います。趣味嗜好が多様化しているコミュ食世代にとって、「食」はだれとでも気軽に話せる話題であり、人とつながるための共通言語的なものです。「食べること」への関心は。『コミュ食世代』全体で高く、コミュニケーションに欠かせないものとして「食」を位置付けているという特徴から、彼らを『コミュ食世代』と名付けました。
2毎日を過ごす住まいを、より自分らしく快適に
24~30歳※の『コミュ食世代』の既婚者は、住まいのDIYやカスタマイズに興味を持っており、特に既婚男性は他の世代と比べて関心が高いことがわかりました(図3)。住まいに関しては、「居室が多少狭くなってもキッチンや浴室の広さを確保したい」という人が他の世代よりも高く(図4)、自宅の中で日常的に使うキッチンや浴室を広くし、毎日の生活をより快適にしたいという思いがうかがえます。
3『コミュ食世代』の特徴「無理せず、日々の生活に楽しさを」から導き出したニーズは、「日々のあたり前の暮らしを楽しむこと」です。
特別のレジャーやイベントではなく、毎日の生活の中であたり前に行っていることを、義務感ではなく楽しみながら行える工夫が求められています。
都市生活研究所では、令和時代を担っていく世代の価値観を把握し、ニーズをとらえることで、これからの暮らしをより良くするための提案を行っていきたいと考えています。