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住宅&住宅設備トレンドウォッチ

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光と風を快適に取り入れる家

2020.7.17

今年は社会的な大きな流れによって、家の中で長い時間を過ごすことになりました。それにより、これからの家づくりは、長時間快適に過ごせることが大きなテーマとなってくるでしょう。その重要な要素のひとつが、光や風を通す窓の存在です。
今回はデンマークに本社を構える天窓のパイオニアメーカー・日本ベルックスの中野要さんに、天窓から光と風を上手に取り入れ、快適な住環境を手に入れるヒントを教えていただきました。

天空から3倍の採光を得て、密集地でも明るく

天窓から光を採り入れるイメージ
隣家が迫る密集地は天窓から光を採り入れることで、室内に3倍の明かりをもたらすことができる。

都心の住宅事情は、すぐに隣家が迫った密集地が少なくありません。そうした密集地には、狭小住宅が軒を連ねています。住宅密集地では隣家が迫っているため、窓を開けたら目の前が隣の家の壁しか見えないということも多く、そのせいで昼間も光があまり入らずに照明をつけなければ部屋の中が暗いという家も多いでしょう。また隣同士の視線が気になって、1日中窓やカーテンを閉め切ることもあると思います。
「密集地や狭小住宅への採光に有効なのが天窓です。同じ面積の壁面付の窓と天窓とを比べた場合、天窓は壁付け窓の3倍の明かりを得ることができます」と中野さんは言います。壁付の窓の代わりに天窓を付ければ、十分な採光を得られるだけでなく、空いた壁面に棚をつくるなどのスペースの活用にも有効です。さらに、開口部の部分が壁になることで住宅の耐震性能や気密性能を上げることにもつながります。

熱を逃がし、爽やかな風を室内に取り込む

通風排熱のイメージ図
通風排熱のイメージ図。空気は低いところから高いところへ流れ込むため、開閉式の天窓を(図左)設けることで、高いところにたまった熱を逃して涼しい風を室内に流すことができる

天窓というと、「熱がこもって暑い」「雨漏りする」といったマイナスイメージを抱いている人は今も多いかもしれません。しかし、それはアルミサッシ枠の天窓しかなかった昔の話で、現在は高気密の木製枠で、遮熱性能の高いLow-Eガラスを採用した天窓へと進化を遂げて、これらの問題を解決した製品が数多くあります。
加えて中野さんは次のように話します。「温度の上がった空気は低いところから高いところに動く性質があり、1階の窓から1階の窓への通風排熱力に対して、1階の窓から2階の天窓への通風排熱力はその4倍もの効果がデータで示されています。電動開閉ができる天窓を採用すれば、効率的な通風排熱によって、常に快適な室内環境を保つことができるのです」
天窓を上手に活用すればエアコンの使用頻度が少なくなり、省エネにもつながります。

天窓から日光を取り入れて体内時計をリセット

通風排熱のイメージ図
開閉式の天窓を採用した住宅実例。風の流れを考慮して、吹き抜けを利用することで外のように爽やかで風通しの良い明るい住まいが実現する。

今年は外出自粛要請によって、家で過ごす時間が増えました。オンライン授業やテレワークといった「新しい生活様式」は、家や住まいというものを改めて考えるきっかけとなりました。それは今後の家づくりにも大きな影響を与えると予測されます。

前述したように、天窓を採用することで採光と通風の効果が得られることがわかりましたが、それ以外にも天窓を使うメリットがあると中野さんは言います。「人間は太陽光を浴びることで、体内時計が正常化します。体内時計をリセットするために必要な光量は2000~2500ルクスで、その数値は通常照明灯の5~10倍にあたり、自然光が最も効果的だと言われています。最新の研究では、体内時計が正常化することで、学習の能率アップ、うつやアルツハイマー治療や予防に効果があるという結果が示されています。寝室や洗面所、リビングダイニングなどに天窓をつけて、朝日を浴びる生活を取り入れることで、健康的な毎日を送ることができるのです」
天窓は光と風だけでなく、空の色や自然の移ろいも映し出してくれます。家の中で過ごす時間が長くなった今、内と外をつなぐ天窓のある生活の提案をしてみてはいかがでしょうか。

取材・文=梶原博子
監修=リビングデザインセンターOZONE

製品のご案内

自然を取り込む天窓

スカイビューシリーズ電動開閉タイプ外観
スカイビューシリーズ電動開閉タイプ
メーカー名
日本ベルックス株式会社
URL
https://www.velux.co.jp
製品名
スカイビューシリーズ電動開閉タイプ
品名・品番
VSE
素材・仕上げ
パイン材木枠 Lwe-E強化ガラス標準ペアガラス アルミ外装仕上げ
サイズ
W546mm×H695mm~W1,136mm×H1,175mm 6サイズ
価格(税抜)
133,000円~180,000円

デンマークの天窓メーカーであるベルックスの製品には、台風や雪など環境の厳しい日本でも、ガラスシーリング面からの漏水保証20年などの長期製品保証が付いています。電動開閉タイプでは、自然光を最大限に取り入れながらサステナブルな通風排熱ができます。空を感じながら開放的に内と外を繋ぎ、都市の住宅事情の中でもプライバシーを確保して、自然と共に快適に暮らせる空間をつくります。パイン材の美しい木枠と、日射除去率71%の遮熱断熱・強化Low-E複層ガラス、雨センサーを標準装備し、オプションで日差しを抑える各種ブラインドや、室内環境の状況に応じて天窓とブラインドを自動制御するVELUX ACTIVEを選べます。

太陽の光と熱をコントロールする

オスモ&エーデル株式会社 外付けブラインド ヴァレーマ
メーカー名
オスモ&エーデル株式会社
URL
https://osmo-edel.jp/
製品名
外付けブラインド ヴァレーマ
素材・仕上げ
スラット:アルミ製 エナメル塗装仕上げ/その他:アルミ製 粉体焼付塗装仕上げ
サイズ
日本の窓サイズに合わせた標準モデル 全11種類
価格(税抜)
ケーブルガイドタイプ W2,730mm×H2,550mm
267,500円(本体+カバーパネル 設計価格)

ヴァレーマは、環境先進国ドイツ生まれの電動外付けブラインドです。
夏は、熱い日射しが室内に入る前に外で遮って涼しく、冬は、日射しを積極的に取り込んで部屋を明るく暖かく。私たちにとって最も身近で、クリーンなエネルギーである太陽の光と熱をコントロールし、快適な室内空間をつくります。
また、ヴァレーマを降ろした状態で、窓を開ければ、理想的な換気をすることもできます。適度にスラットの角度を調節して、昼間は室内からの眺望を保ちながら、外からの視線を遮り、夜はスラットの間からもれる光が夜のファサードデザインを演出します。夏も冬も昼間も夜も、ヴァレーマを活用して、快適な暮らしを実現できます。