1暮らしの変化
(1)暮らし全体【6月 住まい・暮らしレポートから再掲】
新型コロナウイルス感染拡大以前と比べて、暮らしがどの程度変化したかを聞くと、全体の75%以上が、「暮らしが変わった」と回答、女性20~30代、50~60代では8割を超えており、緊急事態宣言にともなう外出自粛要請などによって、生活者の暮らしは大きく変化しました(図1)。
どの程度変わりましたか。
<暮らし全体>

(2)余暇の過ごし方
自分自身の余暇の過ごし方について聞くと、「変わった+やや変わった」の回答は全年代で半数を超えました(図2)。集団でのスポーツや外食、友人知人とのリアルな交流などが控えられ、自宅でできる趣味や料理、オンラインの交流に切り替わったと考えられます。
どの程度変わりましたか。
<自分自身の余暇の過ごし方>

2増えた時間<仕事・メディア視聴・睡眠・入浴>
新型コロナウイルス感染拡大以前と比べて増えた時間について聞くと(図3)、インターネット・テレビの視聴時間は全年代で大きく増加していたことがわかります。外出自粛によって、自宅でインターネットやテレビを見て余暇を過ごしていたと考えられます。家で仕事をする時間が増えた人は男性30~50代で4割を超えていました。これまでと異なる働き方が求められ、様々に試行錯誤をしている様子が新聞やテレビで報道されていました。
(「増えた」または「やや増えた」と回答した割合)

3自宅でのストレス
自宅での暮らしでストレスに感じていたこと(図4、30代以上の既婚者のみ)を聞くと、女性40代を除く全年代で、「運動量が少ないこと」がトップでした。限られた空間でいかに運動するかという点は、外出自粛・在宅期間長期化という状況では、ストレス軽減のための大きなポイントと言えます。
あなたがストレスと感じること【既婚者】

4ストレス軽減のために重要なこと・実際に行っていること
自宅での暮らしのストレス軽減のために重要なことと実際に行っていることを聞いたところ、重要と思うことはトップから順に「睡眠」「運動」「おいしいもの」、実際との差が大きいものは「運動」「おいしいもの」「ひとりになる」という結果でした(図5)。運動については、自宅内でストレッチを推奨する報道や、運動に関する様々な動画が各自治体やコミュニティ等で配信されていましたが、実際に行うには簡単ではなかったようです。意識付だけではなく、自宅内のスペースの準備や生活習慣の変更などの工夫が必要なのかもしれません。
ストレス軽減のために重要なこととして比較的割合が高く、実際との差がそれほど大きくなかった項目として、「お風呂でお湯につかる」が挙げられます。自宅でのストレス解消方法として、入浴は手軽に取り入れることができていたようです。
自宅で行うことが重要だと思うこと、実際に行っていること<差の大きい順>

5「おうち時間」を楽しむアイデア
家でのストレスを軽減し、暮らしを楽しくするアイデアを、東京ガス都市生活研究所+リビングデザインセンターOZONE+専門家(建築家・料理研究家・暮らしに関するライター、編集者)が創出しました。すぐには実現が難しいアイデアもありますが、それぞれの考え方をヒントに、身近なもので工夫してみてはいかがでしょうか。今年6月の「住まい・暮らしレポート」に引き続いてご紹介します。
※アイデア作成に協力された方々
一田憲子/H2DO一級建築士事務所/萩原雅史建築設計事務所/YADOKARI株式会社/行正り香/米森建築設計事務所
※アイデアはイメージであり、実際に商品化されているものではありません。
【おうち時間を楽しく】アイデア④ 入浴や就寝前を“家族時間”に

【おうち時間を楽しく】アイデア⑤ ひとりで、家族と、いつでもサウナ

【おうち時間を楽しく】アイデア⑥ “土間”を遊びや趣味の空間に
